足立朝日

オールジャパンウオーキングカップ 47都道府県完歩 礒谷 茂代さん(64歳)

掲載:2010年11月5日号
本木1丁目在住

地方の景色ともてなしに魅了されて


 10月16日(土)・17日(日)に大阪府和泉市で行われた「和泉弥生ロマン・ツーデーウオーク」(主催=和泉市、日本ウオーキング協会、朝日新聞社ほか)で、多くの人から祝福を受けた。
 ウオーキングで47都道府県を制覇。約5年がかりの、大きな目標達成だった。この日は20㎞コース。約10年間で歩いた距離は、1万2000㎞にもなる。1ヵ月に90㎞歩いたこともあった。主催者から贈られた完歩表彰状と記念品のパールのアクセサリー以上に、得たものは大きい。
 37歳でペースメーカーを入れ、積極的な運動とは無縁な日々。10年前、友人に誘われて、ご主人の則義さんと10㎞を歩くイベントに参加したのが始まりだった。「何もやることがなくて、今何しよう、明日何しようと思っていたので、じゃあ、行ってみるかと」。軽い気持ちだった。
 実際に歩いてみると、とんでもなかった。「ヒィヒィ言って疲れただけ。アンカーさんの後ろになって、笑われました。あんたたち歩いてないでしょ、と」。ペースメーカーでも問題ないのはわかったが、まだのめりこむ程ではなかった。
 数年前、ご主人と旅行がてら参加した時に、地方を歩く楽しさにハマったという。青森県弘前市では、道のすぐ横にリンゴがなっていることに驚き、コース沿いの家の人がおにぎりでもてなしくれることに感動した。「東京では見られない景色の素晴らしさ。知らない人が声をかけてきて、土地のことを教えてくれる」
 一番を目指して脇目も振らずに歩く参加者もいるが、礒谷流は途中で記念館に入るなど、その土地を思う存分楽しむ。ウオーキングを始めてから血圧が安定し、細かった食が嘘のように食べるようになった。「ものがおいしく食べられるのがいいですね」と笑う表情は、健康そのものだ。
 週末に礒谷さんが3泊4日で遠征すると、「餓死する」とぼやいていたご主人が自炊をできるようになったのも、収穫の一つだろう。
 「今は気が抜けた状態」と言いつつも、今日も埼玉県を歩いている。「歴史ウオークや城めぐりもある。まだまだ楽しみは尽きない」
 これからは、やさしいご主人とのんびり、二人三脚が増えそうだ。

写真=オールジャパンウオーキングカップの賞状を手にした磯谷茂代さん