足立朝日

足立学園 足立西に逆転勝ち 4回戦で東海大高輪台に惜敗!

掲載:2012年8月5日号
第94回 全国高等学校 野球選手権大会 東東京大会

 7月8日(日)から始まった第94回全国高校野球選手権・東東京大会。足立区から出場した8校のうち、足立学園と青井が2回戦を突破、青井は3回戦で破れた。3回戦で〝同郷〟の足立西を激戦の末破った足立学園が、シード校の東海大高輪台に挑んだが、惜しくも10対7で破れた。



◆足立学園

 ベスト16入りを懸けて熱戦を繰り広げた足立学園の球児たちには笑顔が溢れていた。初戦の正則、2回戦の都立国際との試合は危なげない勝利、3回戦は都立足立西に逆転勝ちをおさめての4回戦。16日(月・祝)、最高気温33度の猛暑の中、神宮球場で行われた第2シードの東海大高輪台(港区)との試合は10対7と惜しくも敗れた。
 試合は逆転につぐ逆転の好ゲーム。3回表には3番捕手の一林(いちばやし)拓哉主将(3年)の2ランホームランも飛び出したが、あと一歩届かなかった。試合後、鈴木龍監督は「リードされても粘り強く戦ってくれた」と選手たちを褒めた。ホームランについて一林主将は「前の選手が送りバントを失敗したので、何とか自分がという思いがホームランになった」。また、今大会について「足立西戦でも逆転勝ちと、粘り強く戦うことが出来て良かった」と語った。
 試合の応援に訪れた父母らからは、3年生に対し「2年半よく頑張った」という声と、1、2年生に対し「秋大会は期待している」という声が聞こえた。
 足立学園は、ソフトバンクホークスにドラフト2位で入団した「下町のダルビッシュ」こと吉本祥二選手を擁して挑んだ昨年に続き、4回戦で敗退。甲子園出場の夢は後輩たちに託された。

◆足立西
 今大会の組み合わせは、足立区勢が近いブロックに集中し、区内校同士が早い時点でぶつかることとなった。
 7月13日(金)に江戸川区球場で行われた2試合目・3回戦で、区内有力校の足立学園(千住旭町)と都立足立西(江北)が対戦した。
 1回裏に足立西が1点先取し、2回表で足立学園が取り返すなど、伯仲する試合内容が続いた。地道に得点を重ねた足立西が5回裏で5対1とリードしたが、6回と7回に8点を失い、9対5で足立学園が4回戦に駒を進めた。
 足立西は、昨年の秋の大会で数々の強豪校を破るなど大健闘したが、今年に入って紆余曲折もあった。
 昨年までチームを率いてきた前監督が3月で退任し、4月から20歳の大学生、髙木恒平監督が就任。髙木監督は同校野球部OBで、故障が原因で在学中から前監督の助手を務めてきた。今年の3年は髙木監督の2学年下で、共に同じ野球部員として練習に励んだ仲間でもある。前監督を慕って入部した部員もいて、様々な葛藤があったという。
 「よくやってくれた。最後までついてきてくれて、ありがとう。これだけ頑張ってきたことを誇りにしていって欲しい」。監督の言葉に、涙で頬を濡らした選手たちは小さく頷いて、様々な思いを噛み締めているようだった。
 主将でエースの中村祐輝くんは、昨年の東京選抜に選ばれ米ロサンゼルス遠征も経験。「ロス遠征では、技術はもちろん、人として成長した」。この試合での登板は6回表の6失点後で、力を発揮しきれず残念な結果となった。

写真上/笑顔で感謝を述べる選手たち=神宮球場で
中/懸命に応援するスタンド=同
下/足立学園と対戦した足立西=江戸川区球場で