足立朝日

被災地で得た生きた知識を伝えたい 「防災ハンドブック」発行 NPO法人地域の芽生え21

掲載:2012年9月5日号
 NPO法人・地域の芽生え21(桑原里保理事長)=足立4丁目=が「マンガでわかる 実体験からの防災ハンドブック」を発行した。
 同NPOは東日本大震災直後に被災地に自転車を届け、現在もボランティアバスを運行するなど、支援活動を継続している。参加したボランティアの延べ人数は1924人(7月19日現在)。
 担当の桑原有広さんは何十回と被災地に足を踏み入れ、様々な〝現状〟
を目の当たりにしてきた。これまでの災害時対策の不十分さを実感、実体験から学んだ避難所生活に必要な「生きた知識」を、わかりやすくマンガで1冊にまとめた。
 マンガ制作は、専門学校の日本マンガ塾が協力。足立区公益活動げんき応援助成金を受けて、1万部発行した。
 内容は、トイレや物資の確保、救護、リーダーの決め方などのほか、目をそむけがちな遺体安置についても触れている。
 「柔軟に考える必要がある。一番怖いのは、避難所訓練を町会ごとにやっていること」という。同じ避難所内の2つの地域の仲が悪いために、炊き出しを2度しなければならなかった経験からだ。「通行人や会社も参加してもらって、町会の枠を取っ払った訓練が必要」
 「できたら一家に1冊置いて、みんなで話して欲しい。家の中でも応用できる」と桑原さん。今後は、できれば学校篇、企業篇も出したいと話している。
【マンガでわかる実体験からの防災ハンドブック】
 A5、22ページ、頒布価格50円(支援金)。購入は区民参画推進課区民参画支援係(エルソフィア2階、TEL3880・5020)、もしくは桑原さんTEL080・4582・1660まで。

写真上/表紙は3・11に帰宅困難者を受け入れた千寿本町小学校
下/桑原有広さん