足立朝日

「ファミリーヒストリー記録社」代表 吉田富美子 さん(54) 伊興在住

掲載:2017年4月5日号
父や母、祖先の足跡に元気をもらう

「うちの先祖は、昔家老だったようですが、わかりますか?」――。NHKのテレビ番組「ファミリーヒストリー」は、芸能人らのルーツ探しで人気だが、この足立区で「ファミリーヒストリー記録社」という企業を立ち上げ、依頼人のルーツを調査し、家系図や本にする仕事をしているのが伊興在住の吉田さんだ。
 吉田さんは、北海道根室市で生まれ、大学を卒業後、都内の食品会社に就職、加工食品の研究や商品開発に携わった。管理職にもなったが、根室にいる昭和3年生まれの父が、8年前に手術を受けることになって人生が変わった。歯舞群島出身で、4人の
子を男手一つで育て上げた父の島での生活や若い時のことなど全く知らずにいた。徹底的に調べた。3人の姉弟への聞き取り、術後リハビリで回復した父へはしつこいほどの長電話……。
記録は、2年後の20
13年に「私の履歴書~84歳の誕生日を記念して~」というタイトルでB5半36頁の冊子になった。父も姉弟も「宝物だ!」と大喜びしてくれた。
「これが私の起業の原点」と吉田さん。調査は「墓を調べるのが大得意」と話す黒坂拓哉さん(27)=写真左=ら関東3人、関西2人の調査員がフル稼働。図書館、自治体、生地へ……。
4年前に創業してから本にしたり、家系図にした人は、80組以上。「納品後、お守りみたいにいつもそばに置いてくれたり、ここまで調べられるの!? と驚いてくれたり……。感謝されて本当に有り難いことです」と吉田さんは話す。
同社は、その徹底した調査力、しかも親身あふれる仕事ぶりが認められ、昨年暮れから朝日新聞社の「自分史」制作部署との提携を始めた。
【メモ】「ファミリーヒストリー記録社」は、千住旭町38-1、東京電機大学「かけはし」414号室。TEL5809・4688、FAX5809・4660。Eメール
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