足立朝日

羅針盤VOL.68

掲載:2017年5月5日号
いつの間にか5月になった。一番いい季節の到来だ。「みどりのそよ風、いい日だね♪」と歌われるようなさわやかな季節である。
5月を連想ゲーム的に言えば、メーデー、鯉のぼり、ピクニック、茶摘み、白ギス&夜メバル釣り……(小生の趣味も入って恐縮です)。
5月と言えば、5月16日にあの俳聖・松尾芭蕉が「おくのほそ道」に出発している。旧暦では3月27日になるが、「上野・谷中の花の梢、またいつかはと心細し」(江戸の桜の名所を再び見るのはいつになるだろうと思うと、さすがにしんみりした気分になる)と書いているから、これは紛れもなく今の5月である。
この後に「千住といふ所にて船を上がれば、前途三千里の思ひ胸にふさがりて……」という「名文」が続く。人生を思って旅情を誘う。
小生、3年前から宗教心もなしに「関東88カ所霊場巡り」を始めたが、「おくのほそ道」にしておけば良かった、と思うや切である。果たして「88カ所」を終え「おくのほそ道」に分け入る時間はあるか。(編集長)