足立朝日

Vol.3 上妻宏光コンサート―和心伝心―其ノ参

掲載:2017年7月5日号
モーツァルトホール限定スペシャル公演

人の心を時には激しく揺さぶり、時には哀愁で満たす津軽三味線の音色。物静かな中に、激しい情熱を秘めて、この8月、1318席の「モーツァルトホール」に登場するのは、津軽三味線の第一人者である上妻宏光! 
 1989年、全日本津軽三味線競技大会において、同大会史上最年少優勝。1995年・1996年の津軽三味線全国大会で2連覇し、2001年にアルバム「AGATSUMA」でメジャーデビュー。同アルバムは、第16回日本ゴールドディスク大賞/純邦楽・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞。2003年、第11回スポニチ文化芸術大賞優秀賞を受賞――と輝かしい実績を積む若きエキスパート、新世代の津軽三味線奏者である。
大会2連覇の際、多くの出場者が技巧をアピールしやすい「津軽じょんから節」を演奏する中、上妻は五大民謡中最大の難曲とされる「津軽よされ節」を演奏。その想いを次のように語る。「自身の中では『津軽じょんから節』だけが上手くても演奏者としてどうなんだろう? という感覚があり、それを演奏して優勝するという大会の流れを生意気ながら変えてみたくて、『津軽よされ節』に挑戦しました。今でも、その曲には特別な想いがありますね」。上妻が「伝統と革新の津軽三味線奏者」と称されるゆえんである。
「和心伝心」と名づけた上妻プロデュース公演は、今回3回目。「和の心や響きを堪能していただき、このコンサートからも日本文化って素敵だなとか、かっこいいと感じていただけたらと思っています。林英哲さんや元ちとせさん、長唄の杵屋勝松さんと社中の皆さんをゲストにお招きし、この会場でしか体感できない和の世界をお届けしたいと思っています」と、わくわく感を滲ませる。
今回演奏予定の曲作りにも力が入る。「長唄の三味線と津軽三味線による共演の楽曲を、今回初演としてコンサートに向けて制作しています。同じ三味線ですが、歴史的にはあまり一緒に演奏する事が無い三味線同士での共演も楽しみにしていてください!」
【日時】8月27日(日)午後4時30分開演【場所】かつしかシンフォニーヒルズ「モーツァルトホール」【料金】5800円、会員割引あり【問合せ】TEL5670・2233(かつしかシンフォニーヒルズ)