足立朝日

羅針盤VOL.72

掲載:2017年9月5日号
「♪遠き山に陽は落ちて 星は空をちりばめぬ……」――。この歌はドヴォルザーク作曲の「新世界より」の一節。赤々と燃えるキャンプファイヤーを囲んで、みんなで肩を組んで歌ったこの歌。誰もが小・中学校の林間、臨海学校で歌った懐かしいメロディーだ。  先日、中川小学校の「デイキャンプ」という行事に参加して、この歌を思い出した。キャンプと言えば、飯ごう炊さんにカレー作り、そして花火かキャンプファイヤーと相場が決まっている。「ありきたりの」のようだが、ある人に言わせると、この要素こそ「思い出作りの定番」だそうだ。
野菜の皮むきから始まるカレー作りの共同作業、「始めちょろちょろ、中ぱっぱ」のご飯焚き。火は、眠っている人間の獣性、五感を呼び覚ます。カレーの匂いと辛さも同じ。
子どもたちはみんな楽しそうだった。そして、助っ人の大人たちまではしゃいでいた。この思い出は、永遠――。自然と平和愛し、感性豊かな人間を創るという大人たちの責任は重い。   (編集長)