足立朝日

街も人も濃いドラマが温ったか 「千住クレイジーボーイズ」 NHK-BS 2月15日(水)

掲載:2017年2月5日号
 足立区千住を舞台にしたNHK-BSの地域発ドラマ「千住クレイジーボーイズ」が、いよいよ2月15日(水)午後10時に放送される。
 昨年10月下旬~11月中旬にかけての約2週間、オール区内で撮影。足立区のエキスがギュっと凝縮された、見応えのある素晴らしいヒューマンコメディが完成した。



 元漫才コンビの相方・行(小池徹平)の住む北千住の家に転がり込んで来た落ち目のピン芸人・恵吾(塚本高史)が、個性的な街の住人たちとぶつかりながら人情に触れ、生き方を教えられていく様を時にコミカルに、丁寧に描いた見応えのある1時間のドラマだ。
 見慣れた風景が登場するのはもちろん、おいしい給食や犯罪件数ワースト1脱却など行政系のものから、やや荒っぽいが気さくな人間関係や元ヤンキーなどコアなものまで、深く厚みのあるリアルな足立区が描かれている。区民なら思わずクスッと笑ってしまうあるあるネタも満載だ。
 足立区出身のスマイリーキクチさんと辰巳智秋さん、千住在住のスタッフなどゆかりのある人が携わっている。
◆区民もエキストラ出演
 室内シーンも区内の建物の一室を使って撮影し、ドラマ初演出の板橋俊輔氏が報道畑で培ってきた手法を生かして、街の空気や匂いを立体的に映し出している。
 多くの区民がエキストラ出演しているのも、見どころ。恵吾と行の漫才ステージシーンは、竹の塚地域学習センターのホールに観客役のエキストラを入れて撮影。クライマックスのシャボン玉イベントは旧本木東小学校校庭で、朝から夜まで3回の入れ替えで延べ440人が参加した。
 中川在住の塚本真悠さん(20)は「ドラマの裏側を見ることができて、こういう苦労があるんだなとわかった」、弟の健斗さん(15)は「滅多にできない経験なのでうれしい」と笑顔。足立区演劇連盟の山下芳子さんらも出演。ドラマの中に知っている顔を探してみるのも楽しみの一つだ。
◆キャストの足立区愛
 1月19日(木)にNHKで行われた試写会では、塚本さん、小池さん、比嘉愛未さん(シングルマザー役)、北村有起哉さん(頼れる床屋のアニキ役)の4人が足立区トークで、番組をアピール。撮影期間中に足立区ライフを満喫したようで、足立区愛が伝わるあたたかい内容となった。
 「いろいろな顔を持つ素敵な街。もっと好きになって欲しいな」(小池さん)、「もっと知りたい。足立区が大好きになりました」(比嘉さん)、「案外、自分の街を知らないのでは。再発見して誇りをもってくれれば」(北村さん)など、区民へのメッセージを語った。
◆主演・塚本高史さん
 「足立区は義理と人情に長けているのを肌で感じます。昼飯定食を食べに行ったら、そこのおばちゃんがすごく良くしてくれて。『寒いね、撮影大変だね』と、他の人が注文した料理をちょっと余ったからと出してくれて、『イケメンは得だね』なんて軽いジョークを言いつつ距離を縮めてくれる。ファミレスとかじゃ絶対に味わえない経験をさせてもらった。故郷を思い出すような、いい下町だなぁと思いますね」
 「ドラマは良いところも悪いところも隠さずに描いていて、デフォルメし過ぎているわけでもなく、それが足立区の千住っていう街なんだよと、見る人が素直に受け入れてくれる。それがこのドラマの良さだと思うんですよ。
 目黒から千住に来た恵吾が、街の義理人情に触れて、どう変わっていくかが楽しみなので、そこを見ていただければなと思います」

写真上/試写会で足立区愛を語った左から比嘉さん、小池さん、塚本さん、北村さん=NHKで
中/エキストラ参加による撮影の様子=本木東小で
下/恵吾役の塚本高史さん=ドラマでは喫茶「モンプチ」の珈琲物語で