足立朝日

譲渡会を活用し「人と猫の共生」を 9月20~26日は動物愛護週間

掲載:2018年9月5日号
 近年は空前のブームで、子どもの数よりペットの犬猫の数の方が多いといわれる。とりわけ猫の人気は年々高まり、飼育頭数が増えている。だが一方で、飼いきれなくて放置され野良化する猫も多い。そこで、動物愛護団体などが譲渡会を開くなどして立ち上がった。

◆人と猫が共生できる社会にするために
 7月21日(土)、帝京科学大学千住キャンパス(千住桜木)で「飼い主のいない猫 人と猫が共生できる社会にするために」をテーマに「第5回アニマルラブフェスタ」のメインイベントのシンポジウムが開かれた。
 この日のシンポでは、NPO法人「ねりまねこ」の代表、同「あだち動物共生ネットワーク」の川井洋子理事長、植竹勝治麻布大学教授、都福祉保健局スタッフの4人が各自の状況や対応について紹介した。
 一致した結論は①猫トラブルを減らすために、野良猫は避妊去勢手術をする②飼い主のいない猫の問題を「地域の環境問題」として、住民・ボランティア・行政が協力して適正に管理し、暮らしやすいまちづくりを目指す「地域猫活動」を進める③過剰な多頭飼い、餌だけあげていればいいという放置的な飼育をやめ、適正、終生飼育をするよう飼い主のモラルを高める。
◆足立区の猫は、犬2万6千匹の約1・2倍
 狂犬病予防法で登録が義務付けられている犬は、足立区には約2万6千匹いる。一方の猫は、適応法律がないため区でも把握していないが、「ラブフェスタ」を企画・運営する一人、山本和弘生命環境学部准教授によると、「犬の1・1~1・2倍いるといわれ、2万7千~2万8千匹くらいか」。同時に、野良猫も目立ち、橋の下などで多数の猫に餌をやっている例もある。
 そんな中で、4年前にNPOを立ち上げ、熱心に野良猫の保護と避妊去勢手術を推奨する「あだち動物共生ネットワーク」では、今年5月27日(日)に足立区と共催で、「あだち保護猫たちの譲渡会」を足立区庁舎で開催。野良猫の新しい飼い主探しを行いながら、区内の猫の問題を多くの区民に知ってもらい、また、モラルを持ってきちんと飼える人を増やそうとアピール。
 このほか、各地域の愛猫団体が毎週日曜日に西新井駅と葛飾区亀有駅そばで、「譲渡会」を実施している。
◆熱心な動物病院が「保護猫カフェ」を立ち上げ
 そんな中で、梅田7丁目にある「ひかる動物病院」の霜田ちとせ院長が、足立4丁目に足立区初の「子どもたちと運営する譲渡型保護猫カフェ」を立ち上げることになった。
 霜田院長は、インターネット上で資金を集めるクラウドファンディングを実施し、目標金額160万円を8月17日(金)に達成。探して決めていた約9坪の物件をカフェにすべく10月に着工する。都動物愛護相談センターに収容された殺処分対象の猫を優先する予定で、4~5匹。ボランティアで運営に参加する子どもたちは、区内を中心に募集する。
 霜田院長は「ご支援いただいた皆様の想いを無駄にしないためにも、保護猫たちにとっても、子どもたちにとってもいいお店を作っていきます」と話している。

写真上から1/新しい飼い主を待つ猫たち(「あだち動物共生ネットワーク」提供)
2/足立区と共催した猫の譲渡会=区役所ホールで
3/野良猫を保護する時に使うおり
4/「あだち動物共生ネットワーク」の川井理事長
5/ひかる動物病院の霜田院長