足立朝日

千住のまち、風景、人々を生き生きと 「知らない路地の映画祭」が本格始動

掲載:2018年11月5日号
 「芸術の秋」たけなわの10月末、千住仲町の古民家で、様々な人や風景との出会いを素材にして一般参加者が作った映画を持ち寄り上映する「知らない路地の映画祭」が開催され、区内外の人たちの参加で賑わった。

 この映画祭は、都、足立区、東京藝大が手を組んだNPO「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」の招聘美術家・友政麻理子さん(36)が発起人となり、3年前から始まったもの。今回から、一般参加者からなるメンバーが企画運営を引き継ぎ、規模を拡大して再スタートを切った。
 制作者や出演者はすべて公募。「制作委員会」が組織され、映画に関心がある人、留学生、千住の住人など総勢約300人が関わった。
 撮影の舞台は、36年前まで「ミリオン座」という洋画専門映画館があった千住ミリオン通り商店街(間嶋昭人会長=うなぎ「満じま」店主、26店加盟)、仲町氷川神社前にある旧家「仲町の家」とその周辺だ。やり方は、ロケハン散歩や出会った人々との語らいを通して映画の素材を探していくというもの。シナリオづくりはもちろん、撮影や編集、音楽、そして監督も一般参加者が担うという文字通り手作りの映画祭だ。
 製作委員会作品は約20分ものにまとめられ、これに、藝大生などの約3~7分のワークショップ作品が加わった。
 10月20日(土)、21日(日)の2日間、「仲町の家」で開かれた参加費500円の映画祭は、午前、午後、夜の3回とも20席が満席に。各回6~7作品を上映し、各ラストの30分に行われた参加監督らの「撮影秘話」は大受けだった。
 「制作委員会」の工藤理佳子代表理事(55)は「友政さんの意志を継ぎながら、映画という手法で地域参加、活性化を作って行きたいですね」と話す。
 「制作委員会」では、今後①千住地域での自主映画制作と映画祭の開催②ロケハン地散策、まち歩きによる地域住民との交流③他地域の映画祭などへの出展と交流――を行う予定で、「一緒に活動する仲間を大募集しています」と工藤さんは語る。
【メモ】「映画祭」の詳細、連絡は、WEBで。

写真上/「映画祭」スタート! スクリーン横の出窓から顔を出すのは、司会の工藤さん=「仲町の家」で
中/「知らない路地の映画祭」の撮影風景
下/制作委員会の主なメンバー=同上