足立朝日

「防災銭湯」で課題見えた 区内銭湯経営者らが参加

掲載:2019年4月5日号
 銭湯での避難訓練「防災銭湯」が3月11日(月)、曙湯(足立4‐22‐3)で行われた。
 一般人を含む約50人が参加。都内初の試みとあって、区内全銭湯の経営者らに加え、区外の銭湯関係者、区内消防署員も見学に訪れた。足立区の銭湯は昨年4月に全軒でAEDを設置するなど、日頃から地域貢献の意識が高い。
 全員が男湯の浴室に集まり、体を洗っているとの想定で椅子に座って待機していると、地震発生を知らせるハンドベルが鳴り響いた。すぐさま、店主の森山篤さん(56)と息子の雄大さん(25)が駆け付け、ガラスの破片対策として足ふきマットを避難経路の上に敷くと同時に、入浴客にバスタオルを渡して肩にかけるよう指示してから誘導。全員がスムーズに脱衣場から外へ避難した。
 一方、重くてかさばるバスタオルを多量に持ち出せないなどの課題も見つかり、「焦ると驚くほど何もできないことがわかった。思ったよりやることや課題が多い。やらないとわからなかった」と篤さん。
 足立消防署の指導のもと、水消火器を使って初期消火訓練を実施。消火器の使い方は①安全ピンを抜く②ホースを火元に向ける③レバーを握る、の3動作で簡単だ。注意点として、火に近づき過ぎないこと、上は熱いため低い姿勢で放水する、初期消火が可能なのは火が天井につく前までなどの説明があり、参加者たちは熱心に耳を傾けていた。

写真上/消防署の指導で初期消火の訓練=曙湯で
下/桶をかぶりバスタオルで肩を保護して避難=同