足立朝日

俳聖・芭蕉 奥の細道 旅立ち330年 芭蕉翁陶像 学びピア21に配置

掲載:2019年9月5日号
 今年は、俳聖・松尾芭蕉が江戸・元禄2年(1689年)に、千住を出発して「おくのほそ道」の旅に出てから330年。これを記念して、ゆかりの足立区でもイベントが行われる。

◆目立つ場所に移動
 芭蕉の生地・三重県伊賀上野にある「俳聖殿」に置かれた芭蕉翁陶像と同じものが、この足立区にもあるのをご存知だろうか?
 この芭蕉翁陶像は、帝国芸術院会員の彫刻家・長谷川栄作氏が「正副」2体を制作し、「正」は、芭蕉の生まれ故郷の伊賀上野市が建てた「俳聖殿」に鎮座、もう1体の「副」は足立区に寄付され、平成21年から千住新橋そばの学びピア21の1階隅にひっそりと置かれている。
 足立区とは切っても切れない芭蕉であることから、放置されたままのこの像を「もっと目立つ所に置いて、千住と足立のシンボルにしよう!」とアピールするため「千住の芭蕉翁を顕彰する会」(飯島弘会長)が、「足立史談会」(堀川和夫会長)の呼びかけで2年前の5月に結成された。
 同会は、北千住駅前や芭蕉が歩いた旧日光街道沿いの公園など何カ所かの候補地を挙げて運動したが、結局適当な場所が見つからないまま今日に。 この7月、同会の強い要望でエントランスの隅に置かれていた陶像は、図書館入口付近の中央に移動され、「おくのほそ道」工程図と解説板が付けられた。
◆芭蕉ゆかりの見所多し
 昨今の俳句ブーム。「奥の細道」で最初に上陸し、出発した地・千住を訪れる全国の人も多い。現在、芭蕉ゆかりのものとして足立区には、千住大橋公園に「矢立初めの碑」と奥の細道行程表、隅田川護岸の橋詰テラスに「おくのほそ道 旅立ちの地」と書かれた文と与謝蕪村筆による屏風絵、足立市場正門横に芭蕉の石像、旧道の千住宿歴史プチテラス入口にある「鮎の子のしら魚送る別れかな」の句碑など見所も多い。
 同会では、現在この陶像を囲むアクリル板の上に屋根を付けるなど体裁を整え、12月上旬に俳句講演会とお披露目の会を開く方針だ。
◆「俳聖の火」のイベント
 陶像が置かれた学びピア21では、7~8月に生涯学習センターが陶像横と4階に投稿箱を置き、「自由に楽しく俳句投稿」というイベントを実施。小学生から高齢者までの作品211句が寄せられた。
 また、奥の細道行事の一環として、4月に三重県伊賀市で採火式が行われた。聖火は4つのブロックに分かれ、それぞれ芭蕉ゆかりの地を訪問し、イベントを実施する。
 足立区では、10月13日(日)の「A-Festa2019」でイベントが行われる予定。

写真上/目立つエントランス中央に置かれた芭蕉翁陶像
中/千住大橋そばの大橋公園・矢立初めの地の道標
下/大橋公園そばの橋詰テラスに描かれた文と屏風絵