足立朝日

聞かせ屋。けいたろうさんが翻訳 ベストセラー絵本「えらぶえほん」

掲載:2020年5月5日号
 きみが いってみたいのは、どこ? うみ? やま? じゃんぐる?
 どの いえに すんで みたい? おおきく なったら なにに なりたい?
 ページをめくるごとに、こんな問いかけと、画面から溢れ出てきそうなカラフルな絵が広がる。子ども自身が好きなものを指さして選んでいく、何回読んでも楽しい絵本だ。
 イギリス出身の絵本作家ニック・シャラット(絵)、ピッパ・グッドハート(文)による世界で100万部のベストセラーで、翻訳を担当したのは、「聞かせ屋。けいたろう」さん。
 けいたろうさんは、歌うようなリズムと抑揚のある独特の読み方で、乳幼児も絵本に夢中にさせる。子どもだけでなく、北千住駅前で始めた大人への絵本の読み聞かせが評判となり、アメリカでも公演。現在は、日本全国で絵本講座や読み聞かせの活動を行っている。「どうぶつ身長そくてい」(アリス館)で自らも絵本作家デビューし、翻訳絵本はこれが2冊目。文章は短いが、それが逆に難しく、1年がかりで編集者と練って完成させたという。
 「初めて原書から僕が見つけてきた翻訳ものです。遊び心満載の絵本。ぼくも一緒に遊ぶように訳しました。多くの子どもが、この絵本を選んでくれたらうれしいです」とけいたろうさん。
 子どもに「どれを選ぶかな?」と話しかけながらコミュニケーションが取れる、可能性のたっぷり詰まった魔法の1冊。
(講談社の翻訳絵本「えらぶえほん」=対象年齢2~3歳/税別1500円)

写真上/ベストセラー絵本「えらぶえほん」
下/聞かせ屋。けいたろうさん