足立朝日

区内から8校出場 7月18日(土)から 都高野連が「夏の代替え大会」開催

掲載:2020年7月5日号
 新型コロナウイルス感染拡大により第102回全国高校野球選手権記念大会は中止となった。これを受けて、朝日新聞社と東京都高校野球連盟では、「夏の代替え大会」を、今月18日(土)から行うことになった。
 5月まで休校で校庭が使えない、新1年生の募集も行えないという厳しい状況の中で、足立区からは、例年と同じ8校が出場する。ただ、足立東高校と2年後に閉校となる荒川商業高校の2校が、部員が足りず他区の高校と合同チームを組む。
 7月4日(土)、初戦校、日程、球場も決まった。恒例の出場各校の横顔を簡単に紹介する(掲載は順不同)。


ケジメのある終わり方を見せる◆都立足立新田高校/新田2‐10‐16、TEL3914・4211【部員】83人(3年18人、2年24人、1年31人、マネージャー10人)【監督】有馬信夫(59)【キャプテン】富山力(3年、三塁手)
 今年のチームを一言で表すと「仲がいい」。投手を中心にした守りにも表れている。「飛び抜けた選手はいないが、安定したいい子たち」と監督。休校中は各自自分の判断で練習。6月15日からは2分の1登校により半数の部員で活動してきたが、29日から全員揃っての練習が再開した。前々から「大会のためだけにやっているのではない。終わり方にはケジメをつけよう」と、3年生は夏休み中に下級生と試合して締めくくる決意だった。都大会の晴れ舞台が用意され、意気が上がっている。
通信でやる気を維持 目指す、都一番◆足立学園/千住旭町40-24、TEL3888・5331【部員】53人(3年6人、2年24人、1年23人)【監督】塚本達也(37)【コーチ】西澤傑【キャプテン】乾北斗(3年、捕手)
 活動休止中はオンライン授業と併せて、部内連絡アプリで毎日、監督と部員たちのコミュニケーションを欠かさなかった。トレーニング動画などで、モチベーションを切らさないように工夫。練習再開直後は、部員たちは思うように体が動かないともどかしそうだったが、監督は「思ったほどブランクを感じさせない」と手応えを感じている。体が小さいので、内野ゴロでも繋いでいくチームだ。秋のブロック大会敗退から一冬越えて得た安心感をどう生かせるか。東京都の一番を目指して、部員たちは心を一つにしている。
野球ができる喜びを試合で見せる◆都立足立西高校/江北5-7-1、TEL3898・7020【部員】29人(3年16人、2年4人、1年9人)【監督】芝英晃(44)【キャプテン】萩原悠都(3年、一塁手)
 6月29日(月)までチーム全員が集まっての練習ができずに、昼休みにキャッチボールや自主練で過ごした選手たち。足立区から初の甲子園出場を掲げていただけに、それがなくなってショックは大きかったが、今大会の開催が決まったことで3年生はもう一度「熱い夏を皆で作ろう」と団結。3年生投手の野里慶士郎くんと永澤チョディワットくんを中心に全員で守りながら、野球ができる楽しさやうれしさを試合にぶつける。
今年は単独チームで全力野球◆都立青井高校/青井1‐7‐35、TEL3848・2781【部員】10人(3年8人、2年、1年各1人)【監督】樋口陽彦(30)【キャプテン】榎本聖斗(3年、外野手)
 3年前は合同、一昨年は部員が足りず出場を辞退、昨年は日本橋(墨田区)との合同チームだった。野球への思いが熱い樋口監督は、「とにかく部員を増やす」と駆けずり回って単独チームを実現、監督になって5年目に全力投球だ。「もちろん3年生が中心になるが、とにかく自分たちが3年間やって来たことを出してほしい」と樋口監督。
ワンプレーに感謝をこめて◆都立淵江高校/東保木間2-10-1、TEL3885・6971【部員】23人(3年6人、2年7人、1年9人、マネージャー1人)【監督】船越謙作(59)【キャプテン】品田憲一郎(3年、内野手)
 投手として大学まで野球をしていた船越監督が今年から指揮をとる。生徒たちは放課後の短時間に集中してトレーニングを重ねる日々を過ごす。まずは初戦までに試合ができる身体に戻し、3年生を中心にしたチームワークで挑んでいくつもりだ。「3年生には試合ができることに感謝しながらプレーして、高校野球を締めて欲しい」と船越監督。
下級生を引っ張る頼もしい3年生◆都立足立工業高校/西新井4-30-1、TEL3899・1196【部員】11人(3年4人、2年3人、1年4人)【監督】並木隆広(52)【キャプテン】須合俊(3年、捕手)
 1年生が4人入部したことで単独での参加が可能になった。大会がなくなり、一時は目標を失い自主トレにも身が入らなかったが、今大会の開催が決まると、やる気も戻り改めて練習に励んでいる。須合主将は真面目で大人しい性格だが、熱心に野球に取り組む姿勢に下級生たちの信頼も厚い。並木監督は就任3年目で、1年生から指揮してきた選手たちとの集大成を今大会で見せる。
今年も合同チームで出場◆都立足立東高校/大谷田2‐3‐5/、TEL3620・5991【部員】6人(3年1人、2年1人、1年3人、マネージャー1人)【監督】小松崎豊(36)【キャプテン】一家龍翔(3年)
 同校は3年連続で人数が足りず、他区の力を借りることになった。北豊島工(板橋区)、三商(江東区)、日本橋(墨田区)との連合チーム。今年から監督になった小松崎監督は「3年生の一家君のために頑張ろう、という雰囲気でまとまっている。頑張りたい」と話す。
荒商最後の野球応援に恩返ししたい◆都立荒川商業高校/小台2-1-31、TEL3912・9251【部員】4人(3年)、マネージャー2人(3年)【監督】古溝匠(36)【キャプテン】廣瀬凪冴(3年、捕手)
 2022年3月に閉校するため、今年が最後の野球部となる。葛西南、つばさ総合、八丈との連合で出場を申請中だ。休校中は自宅でメニューを各自こなし、オンラインミーティングも重ねてきた。これまでも、夕方からの定時制で短時間しか使えない狭いグラウンドを他部とシェアし、制約の多い中で練習してきた。不自由さは苦にはならなかったという。「試合ができるだけで幸せ。一生懸命やるだけ。関わってくださった方々に恩返しをしたい」と監督。力を出し切り、荒商野球部の歴史に幕を下ろす。

写真/毎年繰り広げられているような球児たちの熱戦に期待したい!=神宮球場で