足立朝日

がんばる街の生花店 「コロナ禍」の新事業は ネットで生花の定期便

掲載:2020年9月5日号
 この「コロナ禍」で、どのお店も売り上げが落ち苦戦しているが、ネットによって自宅に花を届ける「花の定期便」や故郷の父母らに花を贈る「ふるさと定期便」を開設し、外出や里帰りがままならない消費者に喜ばれ、新展開により自らも活路を見出した花屋が千住にある。

 この花屋は、70年続く老舗、千住緑町にある本店「花正」と千住本町にある支店「Hanayue(ハナユエ)」。両店は内田孝男店主(69)を長女の有香さん(40)が手伝っているが、ちょうど世代交代期に当たり、有香さんが前面に出て、新しい事業展開を始めた。
 最初の新展開は、「母の日」がある5月に始めたネットによる1カ月の「Stay Flower Home」キャンペーン。これは、客が花代980円+送料を振り込むと、お店でアレンジした花束を希望する住所に送り、花の売り上げ全額を新型コロナウイルスの影響で苦しむ方々を支援する団体に寄付するというもの。
 この企画を見たあるシングルマザー支援団体が同企画に乗り、「100人のシングルマザーに花を贈ろう」と呼びかけ、大成功。約束通り、8月に全額を「赤い羽根 新型コロナ感染下の福祉活動応援全国キャンペーン」に寄付した。有香さんは「シングルマザーの方、子どもさんに本当に喜んでもらえて、私たちも感激しました」と話す。
 続いて6月にスタートしたのが、オンラインショップ「お花の定期便」。これは毎週か隔週、980円+送料(税込)で自宅に花を届けるもので、「ご自宅に癒しを」が売り。
 8月からは、コロナ禍で故郷に帰れない人向けに「ふるさとに癒しを」が売り文句の「ふるさと定期便」を始めた。こちらは、1280円+送料(税込)で隔週送り。花の絵ハガキ(63円はお店もち)が同封されるのが好評。「スマホが出来ない父母が『こんな花が届いたよ。ありがとう』と子どもに送ったり、友人に送ったりしてもらおうと考えました」と有香さん。
ともに「花屋直営で高品質」が売り文句で、毎回素敵なみずみずしい花のアレンジメントが届く。カード決済で手間なし、いつでも解約可が受けているようだ。
【メモ】「花正」(千住緑町2-10-16)「Hanayue」(千住1-27-1)は、TEL3882・8711。HP

写真上/スタッフさんと一緒に畔上有香さん(左)
下/「ふるさと定期便」で贈られる花のアレンジメントの一例



「ふるさと定期便」に同封されるハガキの表と裏