足立朝日

猫たちの癒しを満載 保護猫モデル18匹のフォトブック出版 宮城2丁目のしまや出版

掲載:2021年9月5日号
 こんなに人なつっこい猫に会ったのは初めて!私が座ったテーブルに降りて来て、なついてくる、その名は「サクレ」。茶トラの男の子。「サクレは、とても社交的で人が大好きなんですよ」と小早川真樹社長(48)も思わず相好を崩す――。この10年間に会社で保護した猫18匹の写真を撮り続け、その癒しの姿をフォトブックにして出版、話題になっている会社がある。
 それは、あだちブランド企業の㈱しまや出版(宮城2-10-12)だ。「私たち『癒し課』に配属されました」と銘打ち、表紙に4匹の猫が並んだ珍しいB5判125頁の本を作った。
 同社がある地区は、ちょうど隅田川と荒川が並行する場所。どういうわけか野良猫が多く、空き家などに住みついている。そんな中で、2匹の猫が社員と仲良くなり、いつしか事務所内を寝床とするようになった。
 元々、同社は、コミックなどの同人誌の編集・出版を手掛ける「遊び心」あふれる会社。小早川社長の命令一過、平成22年2月22日(にゃんにゃんのひ)に「癒し課」を発足させ、この2匹を採用。以降、新メンバーが加入したり、かわいい新人さん(子猫)は里親に出されるなど、同課の動きは活発だ。現在は、社内に5匹、社長の家からテレワークしているのが2匹の計7匹が活動中。
 「癒し課」の部屋は同社の3階にあり、全員働き者(?)で「泊まり込み体制」のため、ベッドやトイレは完全完備。先ほどの「サクレ」(昨年10月入社)が、人の気配を感じると、ガラス扉の前で待ち構え、必ず「ニャー」と鳴いて出迎えてくれる。
 10年前からいる真っ白ボディの女の子の「ユキ」は、癒し課の主任。スタッフのアイドル的存在で、ひと鳴きするだけで歓声が上がるほど。ほかの猫たちも一目を置く存在で、気に入った2階で白いオーラを放っている。とにかくこのフォトブックには、猫たちの「物語」がいっぱいだ。
 昨年10月、癒し課発足10年記念し、この写真集が企画された。コロナ禍で一度はとん挫したが、一念発起して、今年2月22日に、読者や友人らに訴え、クラウドファンディングをスタート。最終的には300人以上が参加して120万円の資金が集まり、7月中旬に発行された。初版は1000冊。区内の全小中学校104校、区内の6大学に寄贈された。
 価格は1500円(税別)で、主にインターネット販売中。
【メモ】しまや出版は、TEL5959・4320。HPあり。

写真上から①/3階の癒し課にある「猫吸い処 しまにゃー」で社長に甘えるサクレ
②/特製ソファーで重役座り(?)するキジトラの女の子「あずき」
③/名刺まであります