足立朝日

アートを自由自在に楽しむ 千住で「1DAYパフォーマンス表現街」

掲載:2021年11月5日号
 千住人情芸術祭「1DAYパフォーマンス表現街」が10月31日(日)、東京藝術大学千住キャンパス(千住1-25-1)で開かれた。千住ほんちょう商店街(旧日光街道)が会場の予定だったが、あいにくの雨により急遽変更された。
 主催は東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京、東京藝術大学音楽学部・大学院国際芸術創造研究科、NPO法人音まち計画、足立区。プロ、アマ問わず区内外から公募による個人と団体48組とゲスト3組が、パフォーマンスを繰り広げた。中には静岡や宮城からの参加者もいた。
 ジャンルは多岐にわたった。キャンパスの玄関前で殺陣が披露されていたかと思うと、ロビーの奥から振付師パーツイシバさん率いる人形に扮した一団が不思議な動きで現れる。中庭からチンドンの陽気な音楽が聞こえ、各部屋では大道芸や芝居、おやじたちによるキレのいい動きならぬ息の切れるダンスが次々に展開。「仲町の家」のコンシェルジュが利用者2人とこの日のために結成した「縁側ギタートリオ」の演奏も。
 中でもユニークだったのが、男女4人の「通りすがりのゲキ弾」。廊下の端に置かれた「枠内に入ってください」の表示に従って立つと、芝居がスタート。通行人だと思っていた目の前の女子生徒が突然「学校なんか行きたくない」とうずくまり、そこへすかさず教師役が登場、金八先生の名セリフで説得を始めた。
 また、「大巻電機K.K.」が移動式シャボン玉発生装置とともに、東武ストアからキャンパスまでを練り歩き、イベントをPRする場面も。
 キャンパスには親子連れも多く、堅苦しいイメージを持たれがちな芸術が、キャンパス内の至るところで気軽に触れて楽しめるイベントとなった。
 音まちのディレクター・吉田武司さんは、「表現はどの立場の人も平等。また、コロナ禍で表現の場をなくしている人もいるので、表現欲求を満たす場にしたかった」と話している。

写真/大巻電機K.K.がシャボン玉を振りまき、千住ほんちょう商店街でPR