足立朝日

 のこぎり音楽演奏家 下田 尚保さん(67歳)

掲載:2009年6月5日号
保木間2丁目在住

 「のこぎりキング下田」の芸名で、癒しの「のこぎり音楽」を足立区内外で演奏し、引っ張りだこの下田尚保さん。
のこぎり音楽との出会いは平成7年だ。当時、区内のシルバーアンサンブルでドラマーとして活躍していた下田さんは、アクセサリー製造会社の社長としても責任ある立場。演奏を休むと仲間に迷惑がかかる状況で、一人で出来る演奏を模索していた。
 のこぎり音楽の存在を知り、手ほどきを受けた際、初日に音を出せたことに師匠もびっくり!下田さんものこぎり音楽との相性の良さを感じ取った。
 それからの生活は、のこぎり音楽演奏に比重が移り、下田さんが還暦を迎えると同時に会社も円満閉社。プロののこぎり音楽演奏家としてスタートを切った。持ち前の探究心を全開にして演奏技術を磨き、東京都公認「ヘブンアーティスト」の資格も取得。豪華客船「にっぽん丸」などでも演奏し、浅草東洋館バラエティ寄席へのレギュラー出演もこなす。
平成16年には「フランス国際のこぎり音楽大会」にゲスト出演。「テネシーワルツ」「ハンガリアン舞曲第5番」などをモロッコ空軍管弦楽団と共に演奏し、パリの観客を始め指揮者から絶大な称賛を浴びた=写真中央の黒服。同年、念願のCD「懐かしの童謡唱歌」を始め、これまでに3枚のCDを発売。
これらの活動は、下田さんの母校の「早稲田学報」や音楽雑誌に掲載され注目を浴びたが、下田さんは「周囲の皆さんのお陰」と謙虚に語る。のこぎりの取っ手には匠の技が光り、衣装のベストは妻の信枝さんの知り合いの作品。そして何と言
っても信枝さんの100%の応援。陰での周囲の助力に対して、より良い演奏で返そうと下田さんはさらに精心を重ねる。
 6月21日(日)には西新井文化ホールでデキシーの大御所「楠堂浩己とFinest Jazz Men」をゲストに、「第6回チャリティーコンサート」を開き、収益の一部を足立区社会福祉協議会と五色桜の会へ寄付する。軽妙な解説と、心に染み入る極上の音楽で、疲れた心身を癒せるひととき。開演14時。前売3000円。
チケット問合せ・下田さんTEL3860・1717。メール・nks@adachi.ne.jp