足立朝日

「ナンセンス」「さがみ良太・いずみ」「Wコロン」「ニックス」

掲載:2009年11月5日号
漫才師パワー足立区にあり! 

北千住駅からつくばエクスプレスで、わずか6分の浅草に位置する演芸場「東洋館」。都内唯一の「いろもの寄席」として、落語以外の演芸が連日繰り広げられる「笑いの殿堂」だ。そのレギュラーメンバーには、足立区在住と在勤(?)者が4組。
 
 まずは、「親亀の背中に子亀を乗せてぇ♪」の「ナンセンス」岸野猛は舎人在住。舞台上だけではなく、普段の会話でも名門・開成中高OBの論理展開が炸裂する。相方の原田健二と共に、ベテラン東京漫才の威力を現在も発揮。続いて東和在住、唯一の親子浪曲漫才「さがみ良太・いずみ」。脱力・癒し系の父と、美形のいずみの迫力ある浪曲とのギャップが楽しい。
 3組目は、加平在住「Wコロン」の木曽さんちゅう。足立区の広報番組にピンで出演後、相方のねづっちと共に現在、ケーブルテレビ足立「トピためっ!」(水・木17時半)にレギュラー出演中。
 最後は、佐野在住・異色の米国人クォーター(祖父が米国人)、姉のエミと妹のトモミの美人姉妹漫才「ニックス」。三遊亭楽太郎門下としての活躍も注目されている。
 それぞれには珠玉の言葉がある。岸野は「人に求めず我に求めよ」。言い換えて「友愛」の精神。「舞台でも相手を尊重し、相手に求める以前に自分で考えて結果を出す」。これが漫才を長くやってきた結論だ。舞台を終えて2人一緒にいれば、それは仕事の延長にもなりかねない。「仕事は辛いもの。だからエスケープできる関係でいなくちゃね」と長続きの秘訣を話す。その極意は夫婦関係にも? 
 さがみ良太は「一日生涯」。「今日を精一杯生きる」との思いを込める。芸能一家に生まれ育ったいずみも、ごく自然体で父・良太に寄り添う。Wコロンは「ケーブルテレビ足立を観てください!」ととびきりの笑顔。ニックスは「共に笑みを」。亡くなった師匠「Wエース」の谷エースから、姉妹の名前をもじって贈られた言葉だ。小学校時代にいじめられっ子だった2人は、観客に「夢と希望」を届けたい一心で舞台に立つ。
 岸野は言う。「人生『夢と希望』がなくなったら終わり。世界のタケシだって、出発点はここ。みんな夢に向かって死ぬまで頑張っている。観客を泣かせることは簡単。でも、何もないところから笑わせることは本当に難しい。その難しさに漫才師が挑戦している姿をぜひご覧ください」
 今年は社団法人「漫才協会」創立40周年。青空球児会長を筆頭に、11月27日(金)浅草公会堂で行われる「漫才大会」の準備に余念がない。50組近い出演者による「笑いの宴」には、勿論足立区の星の4組も出演! 足立区民としては見逃せない。
詳細は漫才協会TEL5828・5030。

写真=東洋館の前で左からWコロン、ナンセンス岸野、さがみ良太・いずみ、ニックス