足立朝日

「千寿杯争奪柔道大会」創設者 足立区立第四中学校校長田本 登喜雄さん(59歳)

掲載:2010年4月5日号
梅島1丁目在勤

トップレベルの試合で中学生を刺激
 平成15年、旧第三中の小体育館でスタートした「千寿杯争奪柔道大会」(主催=同実行委員会)は、早くも第3回から東京武道館第1武道場で開催されるほどに成長。第7回を迎えた今年は、東京を始め、新人戦ベスト4クラスを含む埼玉、千葉、神奈川から28校311人(男子265人、女子46人)が参加する一大大会となった。
 同大会の創設者は、第四中学校の田本登喜雄校長。「千寿青葉中学校校長時代に、中学生の柔道が少しでもレベルアップするように開いた大会が、こんなに大きくなるとは考えていなかった」と嬉しい悲鳴を上げる。田本校長を委員長に、佐藤弘文・千寿青葉中教諭、掛川真幸・興本扇学園教諭、前瀧大吾・瑞江中(江戸川区)教諭ら大会役員が活躍。300人を超す大会を運営する大変さよりも喜びが勝る。
 田本校長によると、足立区は23区で最も柔道が盛んと言えるほど、子どもの柔道の層が厚いそうだ。この大会が、柔道人口の拡大の一端を担うように期待を込める。
 田本校長自身、中学校時代に柔道を始め、大学卒業後に葛飾区立青戸中学校に赴任した際、有段者として柔道部の顧問を務め、3年目で全国大会へと導いた。その後、同区の常磐中でも、公立中学校では初めて強豪・鶴巻中に勝利。足立区立第十四中では、2年連続で教え子をイタリア国際大会へ送った。  
 今年の千寿杯・男子優勝は、都大会第3位の第三亀戸中、準優勝は埼玉県大会準優勝の上青木中が獲得。そして第3位は足立区内の私立校と千葉県新人戦優勝の富里中、さらに敢闘賞は興本扇学園が取り、足立区勢の活躍が続いた。これらベスト8のレベルの高い試合は、他の選手たちにとっても良い刺激になった。
 今年、順位を決めることなく多くの練習試合をこなす「錬成リーグ」を試みた田本校長は、「千寿杯というトップレベルの試合と、錬成を併せ持つ総合的な大会を継続したい」と抱負を語る。 
 柔道を通じて、多感な中学生の健全育成に努めてきた田本校長の挑戦はさらに続く。

写真=在校生が卒業生のために「龍のごとく昇るように」と願いを込めて制作した龍の尾を披露する田本校長=第四中で