足立朝日

掲載:2007年12月5日号

撮影 金井忠二さん(78)・日ノ出町在住(65)

 北千住駅の西口(マルイ側)からバス通りを行くと、1本目の道が旧日光街道。右折してしばらく行くと、右側にあるのが「千住宿」と書かれたこの趣のある門と「高札場由来」の看板だ。細長い「千住ほんちょう公園」の入口にある。
  「この辺から先が一番千住宿の面影を残しているんです。この先の旧家横山家、千住絵馬屋、やりかけ団子…。いつまでも残したいですね」と話すのは、写真撮影者の金井さん。
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掲載:2007年11月5日号

撮影 椎名忠雄さん(65)=千住五丁目在住

 千住四丁目にある長円寺。山門に入る前の左手に「子育て地蔵堂」がある。通称「めやみ地蔵」と呼ばれ、古くから目を病んだ人たちがお参りに来ることで知られている。
 花や線香をあげる人はもとより、参道先の旧道にある千住絵馬屋で買い求めた千住絵馬の裏に願い事を書いて奉納する人も多い。撮影した椎名さんは、「近いのでよく訪れます。千羽鶴を納める人もいて、目の病に関する願い事がいかに多いかの証明ですね」と話しす。
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掲載:2007年10月5日号

撮影=眞崎好江さん 千住旭町在住

 今年も荒川河川敷「虹の広場」とシアター1010ギャラリーの2会場で、あだち区民まつり「A‐Festa2007」が開かれる。その「虹の広場」近くの土手上に建っているのが、この大きな標柱だ。
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掲載:2007年9月5日号

撮影=平野宗一郎さん(80)千住旭町在住

 猛暑、酷暑が続いた8月。平野さんが、荒川河川敷・虹の広場の写真を撮ろうとやって来ると、写真のような光景に出くわした。5~6人の作業員が草刈りの真最中。大きな機械を操る人、一人用の機械をこまめに動かす人…。みるみるうちに、土手草はきれいに刈られて行った。
  「冬場に枯れ草を焼いた跡は見たことはありましたが、こういう光景は初めてでした。珍しいのでシャッターを押しました」と平野さん。
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掲載:2007年8月5日号

撮影=坂巻亨さん(62)千住緑町三丁目在住、銀器製作業

 最近、門、築地塀などが全面的に改装された浄土宗のお寺・源長寺(千住仲町4―1)は、江戸・慶長15年(1610年)、千住の開発者、石出掃部亮(いしでかもんのかみ)の草創。同寺は、石出掃部亮の墓があるほか、区の登録文化財の筆子塚などもあって、千住の歴史を語る名刹(めいさつ)。
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掲載:2007年7月5日号

撮影=増田米蔵さん(65)日ノ出町在住、建築業

 荒川土手の東武線ガードに近い日ノ出町37番地にある小さな神社が日ノ出神社。写真のように家に囲まれて情緒はなくなったが、地域の人たちの信仰を集めている。
  地元で生まれ育ち、日ノ出町自治会の副会長を務めている増田さんの話によると、12月の第2日曜日の餅つき大会には、つきたて餅が配られ、かがり火が焚かれる元旦には「元朝参り」の人が500人ほどお参りに来るという。
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掲載:2007年6月5日号

撮影=平野宗一郎さん(80)千住旭町在住

 ドーム風のモニュメントが異国風でホッとできる空間が青和ばら公園だ。写真のように、団地と団地の間の敷地に、約100種、750株のバラが植えられている。
 撮影した平野さんは、つくばエクスプレスでやって来てレンズをのぞいた。ばらは、最も深い色合いの黒バラ「黒真珠」、開花につれて淡緑色になる「緑光」、皇太子妃時代の美智子妃殿下に捧げられたバラ「プリンセス ミチコ」など特徴的な品種が見られ「花が大好きなので、満足できました」。
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掲載:2007年5月5日号

撮影=斎藤昇さん(68)柳原二丁目在住

 路地をちょっと入った所に、地元の人たちが信仰するお地蔵さんや観音様が置かれた場所を見かけるが、写真もそんな場所のひとつだ。
 ここは、東武線と京成線が交差する場所に近い千住曙町、ちょうど京成線の土手の真下に置かれた小さな祠(ほこら)。奉納されているのは十一面観世音だ。斎藤さんがカメラを構えていると、ちょうど車イスに乗った老婆が介護の方とやって来て老婆は手を合わせ、介護の女性は頭を下げた…。祠を守るように立つのが桐の木で、斎藤さんによると「6月頃、上に向ってうす紫の花が咲き揃い、とてもきれいですよ」。
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掲載:2007年4月5日号

撮影=金井忠二さん(77)=日ノ出町在住

 千住の東のはずれ、千住曙町のこのあたりには、人はめったに行かない。隅田川と荒川を結ぶ運河の入口だ。
 ダイダイ色の船は、今まさに隅田川から運河を抜けて荒川に向うところ。正面が、「伊澤造船(株)」という区内で唯一操業している造船所。100年以上もまちの変遷を見守ってきた。撮影した金井さんは、この珍しい造船所見たさに、日ノ出町から自転車でやって来た。写真は、墨田区側からパチリ。左の橋が昨年できたばかりの千住汐入大橋、その横にそびえるのがあの故尾崎豊(歌手)が住んでいたシテヌーブというマンション。「いやあ、時代の流れを感じますね」と金井さん。
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掲載:2007年3月5日号

撮影=眞崎好江さん・千住旭町在住・主婦

 写真は、2月のある日、都市農業公園近くの荒川河川敷での風景。眞崎さんは、千住から土手沿いを3時間かけて歩いてこの地に到着。そして、出会ったシーンだ。保育園児だろうか、男の子ばかりがサッカーの練習。「並びなさーい」の先生の声に、みんな言うことを聞いて並び、「ボクも早くシュート打ちたいよ」。「とてもほほ笑ましいというか、頼もしい感じがしました」と眞崎さん。
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