足立朝日

26.「綾瀬稲荷神社」

掲載:2010年11月20日号
綾瀬4‐9‐9
氏子=綾瀬、西綾瀬の各一部町会の皆さん


 今回は珍しい落語狛犬(こまいぬ)があることで知られる「綾瀬稲荷神社」を紹介。御祭神は、宇迦之御魂命(ウカノミタマノミコト)。慶長19(1614)年創建。例祭日は9月13日で、本祭りは3年に一度(次は来年)。4年後には遷座400年記念大祭を計画中。
 同社は、69戸の村人たちが、五兵衛新田として開墾し、金子五兵衛が土地の一部を神地として献納。祀宇(しう※注)を創立し、五兵衛神社と呼んで崇敬してきた。昭和40年、住居表示変更以降、綾瀬稲荷神社と称する。
 貴重な物が多く、日本参道狛犬研究会会長で、六町在住の落語家・三遊亭円丈師匠が献納した「落語狛犬」が本殿前に座す。高座で落語をしているかのように座布団型台石の上に鎮座する何とも珍しい逸品だ。また、神社入口右側には、同狛犬を組み上げた宮石工(みやいしく)の森田定治氏がつくった自動で水の出る「平成手水」もある。
 その他、「富士塚」(区の文化財に指定)、タンスの中に祭壇道具一式が収められた、移動用の祭壇「富士講箪笥(だんす)」「石灯籠型の庚申塔一対」などがある。
【問合せ】TEL3606・2512唐松宮司
【交通】JR千代田線「綾瀬駅」から徒歩3分
※注…祀宇=社や祠