梅田6-28-8
今回紹介する「佐竹稲荷神社」は、普通の神社とは違う。この場所は江戸時代の秋田藩主だった佐竹氏の抱屋敷(※かかえやしき)があった所で、その屋敷の鬼門除(よ)けに、江戸時代の1797(寛政9)年に神社をお祭りした。現在は、屋敷守をしていた三谷家が神社をお守りしている。
そんな同社は、古くから近隣の人々の信仰を集め、寛政期ごろの幟(のぼり)などが大切に保管されている。毎年、2月の初午の祭礼(今年は2月8日)には、約30近い幟が飾られる。その中には残念ながら傷んで飾ることができないが、幟の字を記した人物の名が記されているものもある。奉納者の名前が記されていることはあっても、字を書いた人物の名前が記されていることは珍しく、そこには「正木樸拝書」とある。千住にあった「群雀堂」という寺子屋の2代目校主で、書道の大家と言われる人物のものだ。
同社にはケヤキやムク、イチョウなどの木々が植えられていて、これらは区の保存樹林の指定を受けており、夏には緑が生い茂る。
※抱屋敷=幕府から拝領した土地ではなく、買い取って所有した土地に建てた屋敷。
【交通】「梅島駅」から徒歩5分
写真上/平成12年に建て替えられた社殿
下/奉納された22基の鳥居が出迎える

そんな同社は、古くから近隣の人々の信仰を集め、寛政期ごろの幟(のぼり)などが大切に保管されている。毎年、2月の初午の祭礼(今年は2月8日)には、約30近い幟が飾られる。その中には残念ながら傷んで飾ることができないが、幟の字を記した人物の名が記されているものもある。奉納者の名前が記されていることはあっても、字を書いた人物の名前が記されていることは珍しく、そこには「正木樸拝書」とある。千住にあった「群雀堂」という寺子屋の2代目校主で、書道の大家と言われる人物のものだ。

※抱屋敷=幕府から拝領した土地ではなく、買い取って所有した土地に建てた屋敷。
【交通】「梅島駅」から徒歩5分
写真上/平成12年に建て替えられた社殿
下/奉納された22基の鳥居が出迎える