足立朝日

30.「竹塚神社」

掲載:2011年3月20日号
竹の塚6‐12‐1
 竹の塚東口商店街(竹の塚一番街)の一角にある神社。創建は天元年間(978~983年)。伊勢神宮より祭神の神霊を分けたものを移し鎮座した。例祭日は9月17日(大祭は5年に一度、昨秋大祭、次は平成27年)。2月17日に春祭祈年祭、11月23日に新嘗祭(になめさい)などが行われる。
 社伝によると、天喜4年(1056年)に源頼義公が奥州東征の際、同社境内に宿陣を作り、明治年間(1866~1912年)まで、周囲に塀をめぐらせてあり軍の本営の跡があったと伝えられている。また、頼義公が植えた大きな松もあったが、嘉永2年(1849年)に雷火によって枯れてしまい、その一部は社殿を造営する時の用材として活用された。
 同社の境内には、クロマツ、シイ、イチョウ、ケヤキなど12本の保存樹がある。枯葉が落ちる頃には、地域の人たちが掃除をするなど地元に愛される神社だ。
【問合せ】TEL3883・6140石倉宮司
【交通】東武線「竹ノ塚駅」東口から徒歩3分

写真上/女性の神様らしい優しい雰囲気の神社
下/寛政12年(1800年)創建の手水舎