足立朝日

31.「三嶋神社」

掲載:2011年4月20日号
扇2‐9‐3
 ご祭神は大山津見命(オオヤマツミノミコト)。創建は慶長年間(1596~1614年)。
 小田原北條氏の元家臣だった阿出川権左衛門知康が、この地に来て本木村の太田(おおだ)を開拓した時、崇敬していた三嶋大明神を勧請(かんじょう)したと言われている。同社は、太田と東高野(扇2、3丁目の一部)の人々の鎮守として祀られてきた。
 本殿の中には、寛文5年(1655年)~昭和30年(1955年)まで計7枚の棟札(むなふだ)がある。そのほか文化財も多く、珍しいものとしては、明治13年(1880年)に改修された屋根付きの鳥居や、元禄10年(1697年)銘の区内唯一の仁王型庚申塔一対などがある。
 例祭日は9月の第2土・日(大祭は3年に一度で、次は来年)。2月3日の節分の時には、境内で近隣の保育園児、地域の小学生による「ちびっこ豆まき大会」が行われる。また、境内には、保存樹に指定されたケヤキやスダジイ、マキなどがある。
【問合せ】TEL3840・5334戸田宮司
【交通】日暮里・舎人ライナー「扇大橋駅」から徒歩5分

写真上/屋根付きの珍しい鳥居が出迎える
下/入口脇に建つ仁王型庚申塔(こうしんとう)