足立朝日

33.「赤城神社」

掲載:2011年7月5日号
谷在家2‐16‐17
  ご祭神は磐筒男命(イワツツオノミコト)、赤城姫命(アカギヒメノミコト)。創建は明らかではないが、宝永年中(1704~1710年)に谷在家の草分けの家と称される浅香家が、その屋敷神の土地を寄進、村の鎮守としたと伝えられている。
 同社では、昭和の代まで毎年1月25日に「御毘沙(おびしゃ)祭」を行っていた。これは、五穀豊穰、家内安全を祈るとともに、この地に嫁いできたお嫁さんが結婚式の衣裳で集まり、山盛りのご飯を食べさせるという行事。「この地にはこれだけの作物が取れるから安心して嫁いで来れますよ。だから元気な子どもをたくさん産んで下さい」という谷在家最大のお祭りだった。また、古くからお祭りなどの際に社殿に泊まり込んで支度をする「年番制度」があり、人々の連帯意識を高めていたという。
 年中行事として、9月の例祭(3年に一度が本祭りで、次は平成25年)、2月の初午などがある。
 赤城神社は都内でも数えるほどしかない珍しい神社。総本社は群馬県前橋市にある。
【問合せ】TEL3897・6483八木宮司
【交通】日暮里・舎人ライナー「谷在家駅」下車徒歩5分

写真上/現在の社殿は平成元年に改築された
下/手水舎の前には石橋が設置されている