足立朝日

36.「北野神社」

掲載:2011年10月5日号
綾瀬2‐23‐14

 ご祭神は菅原道真公(スガワラノミチザネコウ)、宇迦之御魂命(ウカノミタマノミコト)。創建は室町時代の永正元年(1504)。例祭日は10月1日(本祭りは4年毎、昨年が本祭り。次は平成26年)。古くは「天神社」と呼ばれていたが、「稲荷社」と合祀(ごうし)した際に「北野神社」と名称を変え、今に至る。
 同社は、平成16年(2004)に創建500年を記念して、60年ぶりに「獅子神輿」を復活させた。獅子舞が流行した時代に「一風変わったものを」と、村人たちが雄と雌の獅子神輿を調進したと伝えられている。獅子頭に付いているアオリと呼ばれる布の中に入ることで無病息災に暮せると言われている。そのアオリも、戦後の物不足などの影響で、盗まれてしまった。以後、獅子神輿は渡御出来ずにいたが、記念の年に合わせ修繕・新調を行い毎年ではないが、例祭日に渡御される。
 そのほか、頭を撫でると知恵を授かり、具合の悪いところを擦(さす)ると痛みがとれるといわれている撫牛(なでうし)や、足立区有形文化財に指定された石祀型(せきじがた)庚申塔などもある。また、昨年の例祭から、地域交流のため綾瀬くじと呼ばれる富くじを新たに始めるなど、地域との結びつきを大切にする神社でもある。
【問合せ】TEL3606・2512唐松宮司
【交通】JR「綾瀬駅」下車徒歩約3分

写真上/平成3年に建立された拝殿
下/学問の神とされる御祭神にあやかって製作された撫牛