足立朝日

55.「(小台)天祖神社」 小台2‐9‐1

掲載:2013年7月5日号
 都立荒川商業高校の隣に小さな神社「天祖神社」がある。同社は、小台地域の人々からの信仰が篤く、お祭りなども熱心に行われている。
 ここは、江北氷川神社が管理する神社の一つで、祭神は天照大御神と淤母陀琉命と伊邪那美命。創建は不明。元々は江北氷川神社の境外末社であったが、地域住民の要望で昭和30年(1955)に天祖神社として独立した。
 境内にある神輿庫には、小さな子供神輿から大人神輿までサイズの違う神輿が4基ある。毎年9月に行われる例祭では、この神輿が小台地域を練り歩く。2月の節分祭では、子どもたちにも豆が行き渡るようにと、年齢別に数回に分けて豆がまかれるなど、地域の輪を感じる。
 昔は川の近くということで洪水の被害が多かったが、地域が一体となり被害を最小限にとどめたことを評して、昭和22年(1947)に足立区から送られた感謝状が社殿に飾られている。
【交通】「北千住駅西口」からコミュニティバスはるかぜ「小台・宮城循環」で「小台二丁目」下車徒歩約1分

写真上/現在の社殿は昭和14年に建てられた
下/境内にある水神宮(左)と不動堂