足立朝日

あの町この店

掲載:2014年7月5日号
美濃焼専門店 美濃
保木間2‐2‐5
TEL5856・5582

日常的に使える個性的な商品を販売


 国道4号線に面して落ち着いた雰囲気で店を構えているのが同店。足を踏み入れると、茶色を基調にした店内はもう美濃焼の世界。入口を入ってすぐの右のテーブルに、店主が外観や絵柄を見て選んだ季節の品々が置かれている。店内には、大小の鉢物、向付と呼ばれる皿、茶碗、湯呑みなどあらゆる物が勢揃い。しかし、ここはテレビの「何でも鑑定団」に出てくるような鑑賞品ではなく、あくまでも「日常で使える」「個性的な商品」だ。店主は、竹田侃子さん。次女の紘子さんが日常の店を切り盛りする。
 侃子さんは、ここに新居を建てる際、2階建ての自宅の1階部分をお店にして40年前にオープン。「当時何かやりたくてね。子育てをしながらなので、生ものを扱うお店は無理だと決めていました。知人に岐阜県土岐市で美濃焼の卸をしている人がいて、『美濃焼のお店なんかどう?』と言われ始めたんです。前から、深いグリーンの織部など大好きでしたから……」   
 「デパートで売っている同じ物が手頃な価格で買っていただけます」と紘子さん。例えば、今人気の「織部」の作家・中垣連次氏の「見込織部線紋楕円向付(皿)」=写真=が1500円。同「見込織部渕錆絵リム付八寸皿」が3500円。「これに料理を乗せて食べたらおいしいですよ」。
 「見学だけでも結構です。お気軽に店内にお入りください」と母娘。
 営業は、午前11時~午後7時。日曜・祝日休み。夏休みは長く取るということなので、詳細はHPを参照。

写真上/しっとりと落ち着いた外観
中/季節の品が置かれたコーナー


〈交通〉竹ノ塚駅から「花畑団地」「綾瀬駅」行きで「保木間仲通り」下車1分