足立朝日

PTA会長&校長奮戦記 その2

掲載:2015年10月5日号
長門小学校(中川1-19-32)鈴木淳PTA会長&添野誠校長

 長門小学校PTA会長歴8年目の鈴木淳会長は、学区域の旧長門町(現中川)で生まれ育った地元っ子。40代後半の今も、地域の長老たちから「淳ちゃん」と呼ばれて愛されている。その中で培った抜群のコミュニケーション力と、的確な判断力、迅速な行動力を駆使し、足立区小学校69校のPTA連合会会長としての要職もこなす。「『子どもたちの喜ぶ顔が見たい』という思いでこれまでやってきた。これからはさらに、PTA活動に馴染みのない保護者にも、その楽しさや大切さを伝えていきたい。長門小では『子ども夏まつり』を行うが、一生懸命手伝ってくださる保護者の姿を見ると素晴らしいと思う。35年以上の伝統ある『餅つき大会』では、保育園・幼稚園時代のお手伝いの延長のような気軽な気持ちで参加してもらえるようにしていきたい。『こどもたちのために』少しでも保護者の協力を得られるような環境作りに励みたい」と自らに課題を課し、目配り気配り心配りを絶やさない。
 同校3年目の添野誠校長は語る。「長門小はこどもを巡る関係が、学校・地域・保護者(家庭)のトライアングルではなく、学校・地域=保護者(家庭)であること。それは、地域の方々はかつてPTAとして学校で一緒に活動されたということ。保護者と地域は別物ではなく、保護者の未来の形が地域であるという一体化した存在。私は本校50周年の時に着任して、それを強く感じた。50年前から学校を見つめて、ここで文化を創ってきたという強い思いを感じて、地域の方である鈴木会長にアドバイスを求めながら50周年を執り行った。
 地域力の良い例として、学校で介助が必要な子どもに対して地域に応援を求めると、その日のうちに複数の方々が集まってくださる。私はこのことが誇らしくて、色々な人に自慢してしまう。そういう地域で育った鈴木会長、お若いけれど大変練れていて、ネットワークが広いため、大変心強い。本校の子どもたちの家庭教育はしっかりしていて、子どもたちの学習意欲が高く、やればやるほど伸びる。良い例は、足立区の百人一首大会で、本校では2年生が優勝。潜在能力の高い子どもたちが沢山いるので、学ぶ力をさらに高めていきたい」
 添野校長の夢が広がる。