足立朝日

PTA会長&校長奮戦記 その3

掲載:2015年12月5日号
第十二中学校(大谷田1-32-1)
井門明洋PTA会長&水谷正博校長


 多忙な仕事を調整し、足立区中学校PTA連合会会長、足立区スポーツ推進委員などの要職を笑顔でこなす井門明洋・第十二中PTA会長。長門小・大谷田小・中川東小を有する広大な第十二中エリアに、この4月、第九中から赴任した水谷正博校長を、井門会長は率先して地域の長老たちに紹介。「このエリアは地域との結びつきがとても強く、お祭りをはじめとする行事が多い。初めてで大変だろうとあちこちのイベントへ一緒に参加した」と気遣う。
 同校傍には大規模な大谷田団地があり、特にその町会のイベントが多い。今年は同校体育館、中川小体育館・校庭、中川東小校庭でスポーツを楽しんだ。井門会長は「子どもたちが安全・安心の環境の中で生活できること、人として大切なことを学べる環境を整えること」を大切に考えている。「先生方も子どもの心に寄り添う指導をしてくださる。例えば、今回の生徒会選挙で2名が同点のため、初の生徒会長2名制という形を取った。先生方は生徒の気持ちを一番に考えてくださった」と誇らしげだ。
 毎年11月、同エリアでは、幼・小・中・高・地域が連携して500人規模での環境浄化活動を行う。その際、おやじの会が中心となり参加者全員に焼きそばと豚汁を振る舞うが、その資金は「あだち区民まつり(A-Festa)」で捻出。今年もおやじの会が奮闘し、井門会長はじめPTA役員、水谷校長、沖山房人副校長ら総出でチーム力を発揮。焼きそばを完売した。
 水谷校長は「着任後、とにかく地域の方々の顔と名前を覚えることで必死だが、井門会長がとても良くつないでくださっている。先ほどまでここにいたはずなのに、夕方には仙台から電話がある。まさしく井門会長はスーパーマン!」と感謝と驚嘆の思い。「本校は優しくおとなしい生徒が多い。その反面、自分の思いや考えを相手にアピールすることが苦手な一面があるので、『自己表現力』をつけさせたい。現在、力を入れているのは『学力の定着』。教員たちも授業を工夫し、家庭とも連携して家庭学習の定着を図っている。開かれた学校づくり協議会でも毎週サタデースクールを開催し、生徒の自学自習を支えてくださっている。生徒たちにどんな仕事を任せても、手を抜くことなく一生懸命にやる姿は感動的! 29年度に本校は70周年を迎えるため、関係者全ての方々のご協力をいただいて、良い祝典を迎えたいと願っている」――既に第十二中の顔をもつ水谷校長の思いは熱い。

写真上/井門会長
下/水谷校長