足立朝日

PTA会長&校長奮戦記 その6

掲載:2016年4月5日号
加賀中学校(加賀2-25-22)
小林昇PTA会長&遠藤映悟校長


 会長職3年の小林昇会長。「1年目は、本部役員17人はじめ皆さんが動きやすいように心がけた。2年目は、本部役員は10人になったが、適材適所で副会長3人体制を取り、スムーズなPTA活動となった」と振り返る。そして3年目の春、第十三中から加賀中へ遠藤映悟校長が赴任。「遠藤校長は、ざっくばらんで話しやすくて本当に助かった!」
 遠藤校長は「前任の渡邊弘行校長が、7年間かけて発展させた加賀中。小林会長が保護者や地域のことなど、たくさん教えてくださったことで、私は皆さんに受け入れていただくことができた。それは私の大きな財産」。
 同校PTA活動の大きな行事は、バレーボールとソフトボールの大会。それぞれ中心になる人物がいる上、保護者が実に協力的であるという。「お母さんバレーは、ブロック大会では2位、区大会では4位、さらに、小中対抗戦の『なでしこカップ』まで進んだ。お父さん方のソフトボールは、同点ジャンケンで負けたけれど、今、PTAは最高の盛り上がり!」と小林会長は言葉を弾ませる。
 この状態を、遠藤校長は「小中連携の良い結果が保護者にも出ている」と考えている。同校は区のモデル推進校で、皿沼小、鹿浜第一小との連携を深めている。「中学には細かな決まりがあるため、それを小学生の時から守れるように下ろしていったり、数学の教員が小学校の教員に算数、理科の教員が実験方法をレクチャーしたりと、専門的な部分でも教科連携をしている。また、中学教員が小学生の授業に関わることで子どもの顔がわかり、子どもは安心感をもつ」と成果を実感。
 卒業式では、遠藤葦織生徒会長の答辞が素晴らしく、男子生徒も大泣き。卒業生は「加賀中で良かった!」との思いを熱くした。皿沼小の土肥和久校長からは「加賀中の卒業式に感動した! あのような卒業式をイメージして1年生から育てれば、義務教育の最後の3年間は加賀中が完成させてくれる」というありがたい言葉があり、遠藤校長は喜びを噛みしめた。「今後は、加賀中生を外の大会やイベントにどんどん出して活躍させていきたい」と抱負を語る。
 加賀中生徒の素晴らしさを誰よりも良く知る小林会長は目下、次期PTA会長選びに奔走中だ。

写真/ざっくばらんに話し合える遠藤校長(左)と小林会長