足立朝日

PTA会長&校長奮戦記 その9

掲載:2016年9月5日号
足立小学校(足立3‐11-5)
吉澤正幸PTA会長&篠達司校長


 足立小学校は、平成25年4月に、五反野小学校と千寿第五小学校が統合して誕生。新たな歴史を刻み始めて4年目を迎える。
 そのPTAの頭に立ち、足立区小学校PTA連合会副会長も務める吉澤正幸会長と、篠達司校長がタッグを組んで2年目となる。篠校長は開口一番「吉澤会長は、統合前の大変な時期を体験された五反野小最後のPTA会長。統合後の2年間は、岡部健作会長が務められたが、吉澤会長が足立小会長として戻ってくださった。頭が下がる思い」。 
 それを受けて吉澤会長は「新校舎ができた昨年4月に篠校長が就任され、秋には統合後初の運動会を実施。昼食方法の変更という改革があり、PTAとして協力させていただいたが、篠校長こそ見えないご苦労を沢山されたはず。こちらこそ頭が下がる思い」。
 篠校長は、学校の教育活動は環境によって大きく左右されると考える。「子どもたちが生活する施設・設備が変われば、新しい教育を考えなければならない。よって、昨年度は『ゼロスタートの年』。これまではこうやっていた、だからこうするではなくて、『これからはどうしよう』。それがこれからの足立小の基盤になるので、慎重に決めなければならない。今年やったからそれが全てではなく、『改善をしていくための一提案』であると皆さんに話した。その中で一番大事に考えているのは、子どもたちの安全・安心。それなくして、新しい教育活動のご理解は得られないと考えてやってきた」
 篠校長が目指す学校像は「夢 はばたく 足立小学校」。そのひとつとして、地域の方々が学習に関わる「ゲストティーチャー」がある。それを学校の財産として引き継いでいくシステムを、開かれた学校づくり協議会の中に設置する形で進めている。
 澤会長の方針は「できる時にできることを」。大事なのは「足立小PTAとして何ができるか」であると考え、現在「子どもの安全に関する施策」を進行させている。保護者が孤立することなく、皆がPTA活動を楽しめる組織でありたいと心から願う。
 足立小の礎を築くための「夢」を育む苦しくも幸せな時間を篠校長と共有し、模索を続けている。

写真/篠校長と共に「夢」を育む樣澤会長(右)