足立朝日

88.「(大西島)八幡神社」 伊興5-13

掲載:2017年9月5日号
 伊興住区センターそばの住宅街の一角に小さな神社がある。「(大西島)八幡神社」は、この辺の地域がかつて「大西島」と呼ばれる村組で、そこに住む人々が管理・信仰していたことからそう呼ばれている。
 詳しい由緒などは不明だが、鎌倉幕府成立の建久3年(1192)以降に創建されたものではないかと言われている。祭神は誉田別命。
 境内には小さな社と鳥居、庚申塔がある。庚申塔は青面金剛像の下に邪鬼と三猿が彫られたもので、明和2年(1765)の刻字がされている。
 氏子の中から区議会議員など地域社会に貢献する人や、多くの子孫が生まれたことで「運の良い八幡様」や「開運の神様」などと氏子の人たちから親しまれ、信仰の厚い神社でもある。
 寺町として有名な伊興だが、寺院だけではなく、神社を散策してみるのも面白いので、機会があれば参拝に来てみては?
【交通】西新井駅西口からバス「流通センター」行きで「伊興住区センター」下車、徒歩約3分

写真上/メイン通りから1本入った路地裏にひっそりと建つ神社
下/歴史を感じる庚申塔