足立朝日

PTA会長&校長奮戦記 その12

掲載:2019年3月5日号
新田学園(新田3-34-2)
廣瀬一也会長・湯澤和仁会長&土肥和久校長


 昨年4月に、皿沼小から小中一貫校である新田学園に赴任した土肥和久校長の抜群の決断力・実行力と、小学部の廣瀬一也PTA会長、中学部の湯澤和仁PTA会長の熱意が融合し、現在、同園は改革の真っ只中である。
 生徒数1851人、教職員110の大所帯で、第1校舎(5年~9年)と第2校舎(1~4年)を有する同学園で、土肥校長の仕事量は一気に増えたが、初めて中学に関わることで、中学生の大人並み、大人以上の能力を発揮する姿や会話があり「小学生の可愛らしさとは違う楽しさと新鮮さを味わっている」と喜ぶ。
 中学生から「小学生の時に見た中学生が素敵だったので、自分も小学生が憧れる中学生になりたいと思った。だから新田学園の生徒は、皆きちんとしているのだと思う」と聞いた土肥校長は、実際に小学生が中学生から影響を受けて、良いスパイラルが回っている現場を日々目撃。子どもたち・保護者・教員が、より「小中一貫校の良さを実感できる」改革を、教員陣・両PTA会長の協力を得ながら既成概念にとらわれずに推し進めている。例えば、これまで小中別々にやってきた行事を校舎ごとに行い、第2校舎の1~4年生の行事での人手不足は、中学生のボランティアを入れるという改革。早速4月から実施するという。
 廣瀬会長と湯澤会長の連携が密であることから、小中PTAが協力し合い、各行事はもちろんのこと、PTAスポーツ大会の手伝い・応援、各種スポーツの練習も小中混合、時には教員も入って行われ、ここでも「小中一貫校の良さ」が発揮されている。しかし、両会長にとっても改革は不可欠で、例えばこれまでA3版両面2ページで発行していたPTA便り。担当者の負担を懸念して土肥校長に相談したところ、「すぐに変えましょう!」となり、現在はA4版1ページの表面のみに。
 今年は同学園創立10周年。11月に周年行事が行われるが、土肥校長の「PTA委員・役員のおびただしい作業を軽減したい」という想いが両会長と合致し、都内某ホテルで執り行われる。両会長は「PTA活動がとても楽しい!」と顏をほころばせる。
 両会長・校長相思相愛の関係と、副校長4人のパワーが加わり、新田学園の改革はとどまることを知らない。

写真/固い絆で結ばれる(左から)廣瀬会長、土肥校長、湯澤会長