足立朝日

ハイライト Vol.3 齊藤健太 凱旋リサイタル

掲載:2020年7月5日号
国際コンクール優勝者と中学生 夢のコラボ

 足立区出身のサクソフォーン奏者・齊藤健太さんが2019年11月、ベルギーのディナンで開催された世界最高峰の「第7回アドルフ・サックス国際コンクール」で第1位の栄冠を獲得! 日本人としては2人目の快挙である上、第2位は齊藤さんの先輩で、同じく日本人が入賞。その一大ニュースにより、日本のサクソフォーン界に驚愕と歓喜の激震が走った。
 6人のファイナリストの内訳は、フランス人3人と日本人3人。しかも、齊藤さん以外はパリ国立高等音楽院で学んだ逸材揃い。同コンクールは、年齢制限が30歳のため、27歳の齊藤さんは全身全霊でファイナルに臨み、課題曲「ノエマ」(クロード・ルドゥ)と選択曲「サクソフォン協奏曲」(A・クラズノフ)を演奏しきって優勝!
 その実力をもって、この9月、西新井文化ホールで「凱旋リサイタル」を行う。根っからの足立っ子である齊藤さんは、舎人第一小学校、第十四中学校を経て、駒澤大学高校、洗足学園音楽大学、東京藝術大学別科へ進学。
 サクソフォーンに出会ったのは、第十四中の吹奏楽部であったと言う。その縁で、今回の凱旋リサイタルでは、同部との共演が実現する。ピアニストはAKIマツモトさん。
 現在、サクソフォーンを演奏している子どもたちや、これからチャレンジしようとしている子どもたちに向けて、齊藤さんは「この世界に目を向けてくれてありがとう! 練習を続ければ、いつかきっと上手になるので、諦めないで挑戦して!」とメッセージを贈る。
 足立区で開催された子どもの仕事体験イベント「こどもおしごとらんど」では、齊藤さんは音楽家として登場。子どもたちに大きな夢と勇気を与えた。
 なお、同国際コンクール優勝記念として、齊藤さんの甘く切なく、そして情熱的な演奏を収めたライブ盤CD「凱旋GAISEN」も、6月17日にCAFUAレコードからリリースされ、好評発売中だ。足立区の新星と、中学生たちが織り成す夢のコラボ演奏。その感動をぜひ会場で!
【日時】9月19日(土)午後2時開演(開場1時)【場所】西新井文化ホール【料金】前売・高校生以上1500円、当日・高校生以上2000円※小・中学生無料(無料券を窓口にて入手)未就学児入場不可【チケット】TEL5242・8161

写真/(C)井村重人