足立朝日

ハイライト Vol.10 ストリートピアノ

掲載:2021年8月5日号
音楽で人をつなぐ新たなスポット

 「ギャラクシティ ストリートピアノ」が7月1日からスタートし、同館に新たなスポットが誕生した。
 「ストリートピアノ」は、街中を始めとする公共の場所に置かれた誰でも自由に弾けるピアノで、足立区では同館が初となる。設置場所はモール(西新井文化ホール前通路)で、新型コロナ感染症対策を万全に行った上で、老若男女が気軽に楽しんでいる。
 利用時間は、休館日(原則毎月第2月曜日、8月は休館日なし)を除く「12時30分~13時30分」。ルールはシンプルだ。演奏は、1人または1組2名までで、5分以内(準備時間含む)だが、次の利用者がいない場合は、続けて利用できる。未就学児は保護者同伴のこと。他の楽器、歌との合奏・演奏、弾き語りは不可。SNSでの集客の事前告知や、営利目的の活動(チラシ配り、投げ銭、チケット販売など)は禁止。連弾可。
 利用者は、ピアノの使用前に手指を消毒する。観客へのメッセージ用の黒板もあり、自由に使用できる。
 流れるような指運びで華麗な演奏を披露した幼児連れの30代男性(写真上)は「近くに住んでいるので、よくここへ来ます。幼稚園の頃からピアノを習っていて、子育て中の今も演奏しますが、こういう場所で弾くのは初めてなので楽しかったです! 天井が高いので音が広がり、音響効果抜群ですね!」と喜んだ。
 両親・友人と共に来館し、演奏に臨んだ小学生女児(写真下・右)は「すごく楽しかった! もっと弾きたかった」と笑顔。両親も「8月にピアノ演奏発表会を控えているので、良い練習になりました」と成果を感じた様子。
 ピアノ演奏経験の有無は問わず、同館では「開放的な空間でピアノを弾くこと、聴くことで心の癒しはもちろん、音楽を通じて人と人をつなぐ新たなスポットとなること」を願い、今後も様々な形でのストリートピアノを展開していく。

写真下/写真提供=同館