足立朝日

ハイライト Vol.11 歓喜の宴 20周年特別公演

掲載:2021年10月5日号
「区民が創るパワフル舞台」より深く

 21世紀ADACHI芸術文化共同制作プロジェクト「歓喜の演」が、今年設立20周年を迎え、12月に西新井文化ホールで記念特別公演を行う。
 「歓喜の演」設立者である指揮者・近藤直子さん(写真右・足立区合唱連盟理事長/同プロジェクト代表)と、狂言・演劇指導者の山下芳子さん(足立区演劇連盟事務局長/同プロジェクト理事)は、山下さんが近藤さん主宰の合唱団に入ったことで縁を結んだ。意気投合した2人は「区民の誰でもが音楽や演劇などに能動的に参加することで、足立区の文化を底上げしたい」と想いが一致。文化団体連合会の三曲協会からの協力要請があり、ジャンルを超えたコラボレーションという機会を得て、「歓喜の演」の設立に至った。
 記念すべき第1回公演は2001年1月10日。前半は、鼓・龍笛・合唱・狂言などの共演で、後半は、箏70面による着物姿での演奏という美しく壮大な舞台となった。第2回は「区政70周年」を祝い、足立シティオーケストラと一般公募による合唱で「第九」を披露。第3回は「ギャラクシティ開館10周年記念」として創作ミュージカルを上演。キャストだけでなくスタッフも公募し、照明・音響・美術などプロの指導のもとで学び活躍した。第4回からは歓喜の演合唱団事務局・井口信昭さんが加わり、現在の実行委員会形式の運営となった。
 今回は、華麗なゲストと20周年記念特別合唱団によるヘンデル作曲・ハレルヤコーラスや、クリスマスソングが高らかに歌われ、狂言「謡と舞」など楽しいガラコンサートとなる。
 近藤さんは語る。「当時のギャラクシティ運営の生涯学習振興公社が『区民が発信するものをサポートすることが真の文化支援』と理解し、私たちの活動がマッチしたことが本当に良かった。『支援』の考え方が、みらい創造堂さんに継承されていることがありがたい」。さらに山下さんが「歓喜の演は、みんなが主役。主役は区民。参加者にもスタッフにも感謝の気持ちでいっぱいです」。
 「区民が創造する舞台」は、内容がより深まり、近藤・山下パワーのもと着々と準備が進んでいる。
【日時】12月4日(土)午後3時(未就学児入場不可)【料金】1000円【問合せ】TEL5242・8161