足立朝日

Vol.220世良公則アコースティックソロライブ2022

掲載:2021年11月5日号
~迸る(hotobashiru)~生きるチカラが此処にある

 「世良公則アコースティックソロライブ2022」が来年1月、シアター010で行われる。サブタイトルは、従来の「Okiraku Live」から「~迸る(hotobashiru)~生きるチカラが此処にある」へ生まれ変わる。
 まるで、その時代、その瞬間を、あらゆることにパワー全開で真っすぐに突き進んできた世良の「生き方」そのものが凝縮されているようだ。
 コロナ禍で政府の自粛要請に協力した音楽業界は、大打撃を受けて90%の減収。同じく困窮する全業種の実情と想いを届けるため、世良は与野党問わず国会議員と会い、一貫して救済を訴え続けてきた。生活に直結する政治の影響を受けた「当事者」としての訴えは「当然のこと」と世良は考える。様々な制約を受けて、自身の考えを発しないアーティストが多い中、世良の率直な言葉は仲間の希望の光であり、また、政治家にとっても貴重な現場の声となっている。
 3歳からバイオリンを習い、花開いた音楽の才能は、1977年「あんたのバラード」で第14回ポプコングランプリと第8回世界歌謡祭グランプリ獲得へと繋がった。「ツイスト」として、ハスキーボイスでシャウトする姿は、それまでのロックシーンに変革をもたらす逸材として注目され、「宿無し」「銃爪」「燃えろいい女」など数多くのヒット作を世に送り出した。俳優としても、その豊かな感性による高い演技力が人々を魅了。
 1981年に「ツイスト」解散後、ソロアーティストとして活躍。宇崎竜童、吉川晃司、高嶋ちさ子、エリック・ゴーフェン、ダグ・アルドリッチ(exホワイトスネイク)ら国内外のミュージシャンとのセッションを精力的に行ってきた。
 常に社会情勢に目を向ける世良は2020年、新型コロナウイルス感染症対応の最前線で働く医療従事者への感謝の気持ちを込めた新曲「貴方にfeat. Eric Gorfain」を配信シングルとしてリリース。医療従事者の心に寄り添い、多くの人々の心を代弁し、深い共感を得た。
 ライブ当日、世良は何を語り、何を歌い、どのような想いを観客に届けるのか。ファン待望のひとときが心待ちされる。
【日時】2022年1月9日(日)午後4時*未就学児入場不可【料金】6500円、フレンズ会員10%引【チケット】TEL5244・1011

写真/(C)Takashi Hirano