足立朝日

ハイライト Vol.12 伝統をつなぐ。未来につなげる。

掲載:2021年12月5日号
「伝統」と「未来」をデジタル体験

 ギャラクシティ恒例の一大イベントが、来年1月22日(土)・23日(日)・2月13日(日)に同館で開催される。題して「ジャパンフェスタin ADACHI 2022」。今年は「伝統」と「未来」がテーマで、一押しの企画が続々登場!
①プラネタリウムで能舞台「黒塚の鬼」〈1/22(土)17時~18時〉
 鎌倉時代から室町時代にかけてのことだ。安達ケ原(今の福島県二本松)に「鬼女」が住んでいて、旅人を食っていたといわれる。ある時、京から来た山伏(旅の僧)一行が鬼女の家とは知らず宿を求める。鬼女は実は優しい心も持っており、宿の無い気の毒な山伏たちを泊めることにした。そして夜は寒いだろうと、山に薪を取りにでかける。その間に女が鬼であることが見破られると怒り狂うが、やがて山伏と仏の法力によって鬼の心は消え、自らが鬼であったことを恥じながら消えていく。
 この鬼女と同じように、どのような人の心にも善悪の二面性がある。この深遠なテーマを能楽師・安田登と、人形、琵琶や笙などの和楽器が演じ、それを映像ドーム空間という舞台が引き立てる。
 鬼の心が消えるとそこには何が残るか? 親子で考えながら深く鑑賞して欲しい作品だ。事前申込、無料、中学生以下は保護者同伴、LIVE配信あり。
②親子工作体験教室「3Dプリンターでマイミニ四駆をつくろう!」〈1/22(土)・23(日)、9時30分~12時30分・14時~17時〉
 親子で思い思いのオリジナルボディをパソコンで3Dモデリング。それを3Dプリンターで出力し、実際のミニ四駆にオリジナルボディを組み付けて、サーキット場を走行させるという子どものみならず大人もワクワクの企画だ。事前申込、各日2000円。
 その他、画面に映る浮世絵と一緒に写真を撮れる「浮世絵フォトスポット」や、浮世絵を投影した空間を楽しめる「浮世絵ミニシアター」など、伝統芸能とデジタル技術が融合した未来型の体験を存分に楽しめる。また、ロボットコンシェルジュ「Sota」も登場! 子どもの好奇心を満たすギャラクシティならではのイベント盛り沢山の3日間だ。
【問合せ】TEL5242・8161