足立朝日

Vol.227足立区制90周年記念東儀秀樹 新春プレミアムステージ

掲載:2022年12月5日号
千四百年の時空を超えて
~雅楽、そして輝く未来へ~


 2023年、シアター1010新春の舞台を飾るのは、1400年の歴史を継承する雅楽師・アーティストの「東儀秀樹」。
 今回は、16歳の雅楽師・ギタリストで東儀の愛息子である「典親」と、白須今(ヴァイオリン)・野口明生(ピアノ)・堤博明(ギター)の華麗なユニット「Shikinami」が共演する。
 このコロナ禍で「コンサートをしたくても出来ない酷な状況」を経験した東儀だが、普段から多趣味で好奇心旺盛な上、エンターテイナーとしての意識を持ち続けているため、「自分らしいものを世の中に発信し続けたい」と模索。そこで、自己流でオリジナル音楽動画をYouTubeで日々配信。「複雑で細かいこだわりのプロモーションビデオのような編集にチャレンジして、わくわくの毎日を過ごしたことで空虚になったことは全くなかった。息子の典親と一緒に音楽を奏でたビデオ、日常の他愛もない瞬間など、僕が楽しんでいることが誰かの楽しみや微笑みになればと思うと色々チャレンジしたくなり、スキルも上がって益々面白くなる。何一つ収入にはならないけれどね」と、充電時間について楽し気に語る。
 「東儀家の子育て 才能があふれ出す35の理由」(講談社)に記されているように、東儀家では「家族間の会話が豊富で、お互いが無理なく向き合っているため相互理解ができている」という。「音楽にしても厳格に教えるのではなく、楽しみながら何かを掴むことで自然にモノになり、自然に他人に響くことになるのだと信じている」――東儀の自然体の生き方は確実に息子に継承され、その高い音楽性が舞台に華を添える。「Shikinamiと典親という若くて清々しいメンバーとのコラボは特別。お互いにリスペクトし合い、とても絆の強い仲間なので、その楽しい和を皆さんと共有できる時間になると思う」と東儀は信頼と期待を寄せる。
 第一部は雅楽、第二部はQueenメドレー、リベルタンゴなど。時空を超えた至福の時間が心待ちされる。
【日時】2023年1月7日(土)午後3時【料金】S席7500円、A席6500円、フレンズ・区民割引あり *未就学児入場不可【チケット】TEL5244・1011