足立朝日

ハイライトVol.19 米国空軍太平洋音楽隊・日米親善ジャズコンサート「パシフィック・ショーケース」

掲載:2023年2月5日号
本場ビッグバンドのパワー全開

 昨年、大反響を呼んだ米国空軍太平洋音楽隊「パシフィック・ショーケース」が、春の訪れとともに西新井文化ホールに帰ってくる。
 同隊員は、太平洋全域で活躍する専任のプロ音楽家で、軍の支援と日米親善交流が主な任務だ。空軍音楽隊としては唯一、東京都の横田基地とハワイのパールハーバー・ヒッカム統合基地の2カ所に配置され、横田基地には24名の隊員が所属している。
 太平洋空軍の式典を始め、軍人の士気の鼓舞、地域での奉仕活動などを目的に演奏活動を行い、その活動範囲は北極圏からオーストラリア、ポリネシアン諸島からインド東海岸、東南アジアの各国まで太平洋全体に及ぶ。
 米国空軍太平洋音楽隊にはいくつかの楽隊があり、そのひとつであるパシフィック・ショーケースは、アメリカ特有の音楽スタイル「ジャズ」を専門とするビッグバンドだ。グレン・ミラーやカウント・ベイシーなどスウィングナンバーの演奏に定評があり、迫力あるアンサンブルとエキサイティングな即興ソロ演奏が大きな特徴。アジア・太平洋地区で開催されるジャズ・フェスティバルや、地域の親善・交流イベントに積極的に出演し、日本を含むアジア各地で幅広いファンに支持されている。
 当日の演奏曲はエロル・ガーナー作曲「Misty(ミスティ)」、ジミー・マクヒュー作曲「On the Sunny Side of the Street(明るい表通りで)」、ハロルド・アーレン作曲「Come Rain or Come Shine(降っても晴れても)」他を予定(曲目変更の場合あり)。「明るい表通りで」は、NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」で使用され、ルイ・アームストロングの歌声が流れたことで記憶に新しい。
 昨年の公演はファミリー層が多く完売。今回も、本場ビッグバンドの熱気ほとばしるスウィングジャズを超安価に堪能できるとあり、完売が予想されるため、早めにチケット入手を。高校生以下無料のため、吹奏楽部の生徒にも勧めたい。
【日時】3月11日(土)開演午後2時(開場午後1時)【料金】全席指定・一般1000円/高校生以下無料、未就学児入場不可【問合せ・チケット】TEL5242・8161