足立朝日

Vol.25 ギャラクシティ シンフォニー・コンサート 「交響詩ガンダム」「組曲 火の鳥」

掲載:2024年1月5日号
フルオーケストラで贈る不滅の名作

 ギャラクシティ シンフォニー・コンサート 「交響詩ガンダム」「組曲 火の鳥」が3月、西新井文化ホールで開かれる。
 第1部「組曲 火の鳥(1919年版)」(イーゴリ・ストラヴィンスキー)は、数々の名作を生み出した漫画家・手塚治虫に多大なインスピレーションを与え、生涯をかけた大作漫画「火の鳥」誕生のきっかけとなった。
 続いて「交響詩 フィンランディア」(ジャン・シベリウス)。フィンランドの最も偉大な作曲家と称されるシベリウスによる作品で、19世紀末に同国がロシア帝国からの独立を勝ち取るための象徴となった楽曲だ。
 そして、第2部には「交響詩 ガンダム」が登場!「機動戦士ガンダム」(TVシリーズ第1作)の作曲家/渡辺岳夫・松山祐士が、アニメのバックで流れた曲を元に作り上げた壮大な音響絵巻。第1楽章「眠りより」から第10楽章「黎明」までのフルオーケストラによる美しい旋律が心に染み入る。
 指揮は、池田開渡(写真)。東京音楽大学卒業。指揮を佐藤宏充、時任康文の両氏に師事。
 2021年2月、西下航平作曲の新作オペラ「幕臣・渋沢平九郎」初演を指揮。これは、渋沢栄一の見立養子・渋沢平九郎の生涯を描くフルオーケストラの幕末時代オペラで大好評を博し、NHKニュースでも公演の様子が紹介された。演奏活動に留まらず、演奏会の企画運営、トイ楽器の製作など幅広く活動中。東京スカイツリー展望シャトル内楽曲のプロデュース、演奏も手がけている。
 演奏は、おーけすとら・ぴとれ座。2016年秋、「最高のオーケストラエンターテインメントを作っていきたい!」をキーワードに、指揮の池田による呼びかけで、若手演奏家が結集。創意工夫ある楽しいステージに挑戦する新進気鋭のプロオーケストラだ。
 ギャラクシティでは毎年、池田とぴとれ座によるクリスマスコンサートを実施。昨年12月16日には「オーケストラが読み聴かせる物語」をテーマに、読み語りも入る「となりのトトロ」を演奏。子どもたちをオーケストラの世界へ誘った。
 心躍るクラシック「交響詩ガンダム」「組曲 火の鳥」も、ぜひ家族で!
【日時】2024年3月20日(水・祝)午後2時【対象】小学生以上【料金】3500円【チケット】TEL5242・8161