柳原の桜並木(千住旭町、千住東町、柳原町)
疎開地に出来た道路、長さ1000m
桜150本

千住に引越して来た頃、旭町の古老に桜並木のある道路の歴史を教えてもらったことがある。「戦時下の空襲の延焼を避けるために、建物にロープを掛けて引いて壊したんだよ。そして、戦後に桜の木を植えたんだね」
それは悲しい辛い想いが詰まった話であった。あれから80数年、立派な桜並木は春の訪れとともに満開の姿を見せてくれる。
疎開と云う言葉も今では耳にすることは少なくなった。この桜並木には「ぼんぼり」は無い。質素な様想は落ちついて味わえるたまらない並木でもある。
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