足立朝日

大川町氷川神社「富士塚」
山開きは７月１日

　都内には50近い富士塚があるという。大川町12-３のそれは、９番目に古いとガイドブックは記す。
　千住では、宮元町の千住神社と柳原稲荷神社の富士塚が有名だ。富士山の溶岩と丸石と石碑などで構成されていて、高さは３～５ｍ位だ。
　江戸中期「江戸八百八講」と呼ばれるほど町人や農民の間で広まって、７月１日が山開き。当富士塚には講社の枝流、丸藤千住十三夜同行の江戸時代作の幟も出て賑わったらしい。
　富士山ものの作家・新田次郎の小説「富士に死す」は、冨士講中興の祖、食行身禄の生涯を書いている。私も山開きの日には、是非とも訪ねてみたいと考えている。
◆足立区の富士塚
　足立区は現存する富士塚の数が江戸川区に次いで多い区で、11基もある。
　足立区の面積は大田区、世田谷区に次いで３番目に大きい区なので、一気に回るのは大変。少しずつ回ろう。
　富士塚の所在地は以下の通り。
①花又富士（花畑浅間神社、花畑５-10-１）
②保木間富士（保木間氷川神社、西保木間１-11-４）
③島根富士（島根鷲神社、島根４-25-１）
④小右エ門富士（小右エ門稲荷神社、梅島２-24）
⑤五反野富士（西之宮稲荷神社、足立３-28-13※１面「あだち散策」参照）
⑥綾瀬富士（綾瀬稲荷神社、綾瀬４-９-９）　
⑦柳原富士（柳原稲荷神社、柳原２-28-１）
⑧千住宮元富士（千住神社、千住宮元町24-１）
⑨大川富士、別名＝川田富士（大川町氷川神社、大川町12-３※上記事参照）
⑩押部富士（押部八幡神社、鹿浜７-19-３）
⑪宮城氷川神社の富士塚（宮城氷川神社、宮城１-38）