足立朝日

ハイライトVol.33 インクルーシブあくしょん!【第一弾】「声を出してもいい鑑賞会」

掲載:2025年7月5日号
誰もが一緒に楽しめるひととき

 年齢や障がいの有無などを問わず、すべての人が音楽を楽しめるファミリーコンサートが8月、ギャラクシティ西新井文化ホールで開催される。
 題して「声を出してもいい鑑賞会」!
 同コンサートでは、会場内で声を出しても、席で動いても大丈夫。途中の出入りも自由。「静かにできるか不安」「泣いてしまったらどうしよう」というような心配は無用で、大人一人での参加も可能。
 ギャラクシティでは、すべての人々が音楽の楽しさに触れられるように配慮した「インクルーシブな鑑賞空間」を提供する。インクルーシブ社会においては、障がいの有無だけにとどまらず、人種や性別、使用する言語など、あらゆる点においてすべての人が同じ社会の中で共生することを目指す。
 この理念を熟知したハートフルな演奏家たち心づくしのコンサートのため、発達障がいや肢体不自由など、さまざまな特性のある子どもたちも安心して参加できる。目が見えにくくなったり、耳が聞こえにくくなった大人も、みんな一緒にコンサートを楽しもう!
 演奏には、世界を舞台に活躍するジャズピアニスト・なら春子氏が登場。ゲストにパーカッショニストの廣木太陽氏を迎え、「シング・シング・シング」をはじめとする、親しみやすく楽しいジャズナンバーを贈る。
 さらに、東京藝術大学からバリトン:石本高雅氏、ソプラノ:山元三奈氏・岡庭歩美氏、ピアノ:中山真緒氏によるオペラパートも加わり、「オー・ソレ・ミオ」「リトル・マーメイド」「美女と野獣」などの名曲や、オペラ「カルメン」「椿姫」からのメドレーなど、多彩なプログラムを予定している。
 音楽に合わせて一緒に歌ったり、立ち上がったり、手拍子で参加できる曲も準備。子どもたちの感性のままに、会場全体が一体となって楽しめる温かなコンサートだ。当日は、東京未来大学の学生を中心とした区内大学生たちやJKK東京が、ボランティアとして協力。夏のひとときをみんなで楽しく共有しよう!
【日時】8月9日(土)午後4時~4時50分(開場午後3時15分【料金】無料【申込】TEL5242・8161/詳細は「声を出してもいい鑑賞会」でホームページ検索。「配慮が必要」「車椅子・ストレッチャー利用」などに対応した専用フォームもこちらから。