足立朝日

千住スケッチ散歩<第10回>

掲載:2025年10月5日号
仁王像の雄叫びが聴こえる!
掃部宿の主が眠る源長寺(千住仲町4-1)


 私たち夫婦の仲町散歩の終点は、決まって源長寺としている。このたび山門に荘厳かつ迫力ある像が納まった。
 光り輝く強い筋肉の姿はまさに周囲を圧倒していた。彫像された仏師の素晴らしい闘心にただただ賛辞を贈り感動を伝えたい。
 山門をくぐって本堂を参拝、掃部亮吉胤に合掌した。寺史の中で、掃部亮は千住大橋架橋に頭として参加し、伊奈忠次を補佐したとある。寺の開基を、敬慕する忠次に譲り、忠次の法名からその名を源長寺にした。
 浅学ながら伊奈氏の調査をしていた私は、伊奈氏つながりを知り、仲町源長寺のことが好きになり、うれしくなった。家内は、寺主の記す南口のメッセージボードが好きである。