足立朝日

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掲載:2026年1月5日号
●費用高騰で苦戦 レトロ洋館 大橋眼科移築プロジェクト 北千住東口も視野に検討中
 北千住駅西側の名物建築として知られていた大橋眼科。昭和通りのガス灯や映画館のレリーフなど、アンティーク部材を多く使用したレトロ洋館だったが、売却により解体。消失を惜しむ有志によって、2022年に「大橋眼科移築再建プロジェクト」がスタート。クラファンで2300万円を調達し、移築に向け数百点の部材を倉庫で保全しているが、移築先もほぼ決まったところで、建築費高騰に直面している。
 実行委員長の阿部朋孝さんによると費用試算4億円で、先に進められない状況という。そこで着目したのが、北千住駅東口再開発。その完成予想図に対し、どこにでもある駅前のイメージで千住らしさがないと感じている人は多い。阿部さんは大橋眼科を再開発施設の一角か駅前広場に移築し、街への入口の象徴にできないかと考えているという。
 「クラファンで支援してくれた1224人に応えたい。シンボリックなものを残すことが千住らしさ、賑わいになるのでは」。区などに提案していきたいという。
 今後もし、計画が変更になり、再開発エリア内の銭湯が残ることになれば、レトロ洋館と宮造り建築が共存するノスタルジックな一角になる。街の資源である2つの建物を中心に、「懐かしさ」をコンセプトにした若者向けの店が集う、他にない魅力的な名所となる未来もあるかもしれない。