足立朝日

千住スケッチ散歩<第12回>

掲載:2026年2月5日号
煙突のメモリアル ―千住桜木一丁目―
帝京科学大学隅田川に残った輪切りの現物畔


 煙突の真上からアップで、もくもくと湧き出てくる煙の映像、これは昭和28年作の映画「煙突の見える場所」の出だし部分だ。
 千住に越して来て数年後、学びピアの映画会で見たのが煙突との出会いだった。
 煙突を作品に残した永井荷風や、画家の長谷川利行を調べたりしてみた。
 映画会で煙突写真家の故・吉田千以知さんと親しくなって、煙突のことを色々と教えていただいた。
 昭和39年解体後の煙突の輪切り半分が、小学校や公園でスベリ台に転用されたと聞いていたが、数年後、私は隅田堤に作られた煙突の記念碑を目にした。
 煙突の記録が有志の手で残されたことはうれしかった。