足立朝日

法人綾瀬5・6丁目自治会   足立義夫会長(69歳)

掲載:2008年8月5日号
 足立区内433の町会・自治会のうち、法人資格を持つのは約1割。そのひとつである綾瀬五・六丁目自治会は、東京武道館の北側一帯に広がる緑豊かな住宅地。約900世帯をまとめるのは足立義夫会長だ。
大人と一緒に子どもも大活躍
自治会組織として特筆すべきことは、子ども会が青少年部に位置し、大人のサポートを受けながら、活発な活動を展開している。例えば5月の地少協運動会では、6町会対抗となるが3年間連続2位。8月の盆踊りでは、小3から中3までの子どもたちが、高校生の指導を受けて、やぐらの上で太鼓をたたく。12月末には大人と一緒にパトロール。拍子木を鳴らしながら、声を出して町内を回る。1月の成人式には、子どもたちが「防災ティッシュ」を配布して、普段大人から受け取らないお兄さん・お姉さんたちが、嬉しそうにもらっていくそうだ。
 夏休み中に東綾瀬公園で行われるラジオ体操は圧巻。この少子化の時代に、毎年120人の子どもたちが集まるという。その指導は勿論、ラジオ体操連盟の角田喜次郎会長・94歳。角田会長は、同自治会の3期前の会長で、27年間を務めたツワモノだ。
 どの活動も、子どもたちが自主的に取り組めるように、サポートするのは同自治会のメンバーたち。足立会長は、保護司、綾瀬警察署防犯協会副会長、避難所運営会議本部長、綾瀬小・東加平小・東綾瀬中開かれた学校づくり協議会委員などを兼任するため、スケジュール表は真っ黒な状態。「自治会メンバーの常日頃の協力があってこそ」と深く感謝する。
 地域のために奮闘する会長の子どもたちもまた、しっかりとその背中を見て大人に。長女の井平みゆきさんは同自治会の会計、夫の博之さんは青少年部長、長男の義之さんは綾瀬小PTA会長。家族ぐるみで汗を流して地域貢献に励む。妻・みよさんが丹精込めた屋上庭園は、地域の人々が集う憩いの場所となっている。